2023.09.07

4強入りを逃したラトビア…ベルターンスは悔しさをにじませるも「チームとして正しいプレーができた」

3Pシュート6本を沈めたダービス[写真]=fiba.basketball
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 9月6日、フィリピンのモール・オブ・アジア・アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」決勝トーナメント準々決勝が開催され、ラトビア代表(FIBAワンキング29位)がドイツ代表(同11位)と対戦した。

 ダービス・ベルターンス(オクラホマシティ・サンダー)を中心に、巧みな連携で得点を重ねていくラトビア。第3クォーター終了時点で59-62と強豪国を相手に接戦を演じるが、第4クォーターに0-8のランから点差を拡大される。得意の3ポイントシュートで巻き返しを図り、2点差まで詰め寄ったものの、最終スコア79-81で悔しい敗戦となった。

 試合後の記者会見には、今大会のラトビアを支えたダリウス・ベルターンス、ダービス・ベルターンス、そしてルカ・バンチヘッドコーチが出席。ワールドカップ初出場ながらベスト8入りという好成績を残したが、兄・ダリウスは「あと一歩だった」と悔しさをにじませる。「あと一歩で、私たちはこれまでの歴史を超えるさらに大きな功績を残すところだった」。

 試合時間残り7秒、デニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)のフリースローが外れ、ボールを取得したラトビア。最後にボールを託されたダービスは3ポイントシュートを放ったが、逆転弾はリングに弾かれてしまう。それでも、ダリウスは正しい選択だったとラストプレーを振り返る。

逆転の3ポイントシュートを狙ったダービス[写真]=fiba.basketball

「もし、ダービスが最後に放ったようなシュートをあと100回打つとしたら、毎回彼にボールを渡してシュートを打ってもらうよ。今回は外れてしまったけど、次は成功すると信じている。みんな、彼のシュートには満足しているよ」

 準決勝進出をかけた大一番で、今大会の自己ベスト20得点を挙げたダービス。惜しくも勝利をつかむことはかなわなかったが、ともに戦ったチームメートを賞賛している。「このチームを誇りに思う。選手個人の力ではなく、チームとして正しいプレーをしたからこそ、勝てるポジションにいられた。最後に敗れてしまったのは残念だけどね」。

 そして、チームを率いたバンチHCも快進撃を続けたチームを「彼らは大きく、強く、パワフルだった」と称えている。「もちろん、今は悔しい気持ちだが、我々が成し遂げてきたことやプレースタイルを見失う必要はない。我々は、自分たちが戦えることを世界に証明した」。

バンチHCは代表メンバーを手放しで褒めた[写真]=Getty Images

 1次ラウンドではフランス代表(同6位)、2次ラウンドではスペイン代表(同1位)を撃破するなど、大金星で実力を示したラトビア。今大会はベスト8で幕を閉じるが、ぜひともパリオリンピックへの出場権を勝ち取り、再び世界のステージに舞い戻ってもらいたい。

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