2024.08.09
9月5日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」準々決勝がマニラのモール・オブ・アジア・アリーナで行われ、セルビア代表(FIBAランキング6位)がリトアニア代表(同8位)と対戦した。
第1クォーターを1点ビハインドで終えたセルビア。第2クォーターでは強固な守備を披露し、速攻などでスコアを重ねていく。11点リードで迎えた第3クォーター、リトアニアのオフェンスに苦しめられる場面もあったが、セルビアは個人技や連携から打開し主導権を確保。そのまま点差を保ち続け、最終スコア87-68で2大会ぶりのベスト4入りを決めた。
試合後の記者会見には、ゲームハイ21得点に加え、4リバウンド3アシストと多彩な活躍を見せたボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)が登壇。リトアニアとの戦いを振り返るなかで、1次ラウンドの南スーダン代表(同62位)戦で負傷退場したボリシャ・シマニッチについて触れた。
「今朝から言いたいことがあったんだ。チームメートのボリシャ・シマニッチは、私たちに素晴らしいエネルギーをくれたよ。昨日から僕たちはかなり緊張していたけど、彼が『みんな、僕は大丈夫だから心配しないでくれ。今夜は勝とう!』って言ってくれたんだ」
南スーダンとの一戦で負傷し、手術を受けるも合併症を発症したことで片方の腎臓を摘出する事態に見舞われたシマニッチ。そんななか、彼はワールドカップを戦う仲間たちを勇気づけるメッセージを送り、このおかげでボグダノビッチはより一層チームの結束力が高まったと語っている。「彼は僕たちを団結させてくれた。この勝利は彼のためにある」。
そして、ともに会見へ臨んだスベティスラフ・ペシッチヘッドコーチは、「さらにモチベーションが高まった」と、リトアニア戦での勝利が持つ意味を説明。優れたチームバスケットを展開するリトアニアに対し、連携力で上回ったことに自信を見せている。
「これは間違いなくチームの勝利であり、私たちはそれを重視している。我々のエネルギーとディフェンスが、彼らのプレースタイルを崩すことにつながった。これが私たちのあるべき戦い方であり、常にそのプレーをしようと心がけているよ」
今大会無敗で駆け上がってきたリトアニアを撃破し、準決勝に向けてさらなる勢いをつかんだセルビア。途中離脱を強いられたシマニッチのためにも、残りの試合をすべて勝利で飾ってもらいたい。
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