2017.05.23
2月22日に行われたB1リーグ第21節、サンロッカーズ渋谷は新潟アルビレックスBBに94-84で勝利。チャンピオンシップ出場権争いのライバル相手に貴重な1勝を挙げるとともに、今季の直接対決の戦績を4勝1敗とした。
SR渋谷はロバート・サクレが体調不良により急きょ欠場。インサイドの要であるビッグマン不在の中、新潟の得点源であるクリント・チャップマンに第1クォーターだけで19得点を許すなど前半は常に先手を取られる苦しい展開だった。それでも素早いパス回しを軸にしたオフェンスと粘り強い守備で食らいつき、5点ビハインドで前半を折り返すと、後半に攻撃陣が爆発。武器である3ポイントシュートを第3クォーターだけで6本決め69-59と一気に逆転し、その後もトランジションからの速攻も交えて効果的に得点を重ね、新潟の追撃を振りきった。
この試合、SR渋谷は94得点と、Bリーグ開幕以降のクラブ最多得点を記録した。その中でアールティー・グインは、3ポイント6本を含む24得点と自身シーズンハイの得点をマークし、チームの勝利に大きく貢献した。
208センチ120キロの体格ながらもアウトサイドのシュートを得意とし、3ポイントシュートはリーグ2位の44.5パーセントと高い成功率を誇る。もっとも、積極性を欠くところがあり、BTテーブスヘッドコーチは「(グインは)利他的な性格でボールを持つと先にパスを考えてしまうケースがある」と話す。そのため、「1試合に15本から20本はシュートを打ってほしい」と期待を寄せ、新潟戦では今季最多の19本のシュートを放った。本人もこの試合のパフォーマンスについて「前半から積極的にトライした。コーチからもどんどんアタックしてほしいと求められている」と、指揮官の後押しがあったことを明かしている。
また、サクレの不在については「役割は変わらない」と話したが、「リバウンドは普段より意識した」との言葉どおり、アイラ・ブラウンの11本に次ぐ7リバウンドと献身的なプレーでチームのウィークポイントを補った。
NBAの在籍経験こそないものの、ヨーロッパのトップリーグで長くプレーしたキャリアを持つ。SR渋谷にとっては、その豊富なキャリアが活かされる場面が、シーズン終盤になるにつれより増えてくるはずだ。「シーズン序盤から常に誰かが欠けている状況が続いていたが、ようやく必要なピースがそろいつつある。これからチームの勝利により貢献していける」と、自身も今後の戦いに手応えを感じている。チャンピオンシップ進出に向けて正念場の状況が続く中、36歳のベテランが担う役割は非常に大きい。
文=山口晋平
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