2018.05.09

チャンピオンシップ注目選手紹介 No.3 田中大貴(アルバルク東京)「どんな状況でもブレずに」

イラストレーターhiroki氏が描いたA東京の田中
バスケ情報専門サイト

5月12日から、レギュラーシーズンを勝ち抜いた8クラブによるBリーグ王座を懸けた激闘、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」が幕を開ける。そこでバスケットボールキングでは、よりチャンピオンシップを楽しんでもらえるよう、さまざまな企画を用意。ここでは、活躍が期待される注目選手を、イラストレーターhiroki氏による描き下ろしイラストとともに紹介する。

「攻守においてチームを支える冷静沈着な絶対的エース」

 “タレント軍団”と評されるアルバルク東京において、田中大貴が絶対的エースであることは、自他ともに認めるところだ。オフェンスでは時が止まって見えるような打点の高いジャンプショット、一瞬の隙を突いた鋭いドライブで淡々と得点を重ね、ディフェンスでは当たり負けしないフィジカルとスピードで相手エースを抑える使命も受け持つ。派手なガッツポーズや感情をむき出しにすることもなく常に冷静さを保ち、抜群の安定感で静かにA東京をけん引する。

 そんな田中が今シーズンのスタッツで飛躍的に伸びたのがアシスト数。昨季レギュラーシーズンは計58試合に出場して155アシスト(1試合平均2.7アシスト)だったが、今季は53試合の出場で269アシスト(同5.1アシスト)をマークし、安藤誓哉小島元基らのガード陣を抑えてチーム最多の成績を残した。勝負どころではトップの位置で自ら攻撃を組み立てる役割を担い、そこから確実に点を取れるオフェンスを選択する。

 得点力とディフェンス力を兼ね備え、さらには的確な状況判断から繰りだすアシストと、より一層“厄介”な存在となったオールラウンダーが、チームを「B.LEAGUE KANTO EARLY CUP 2017」以来のタイトル獲得へ導く。

Bリーグチャンピオンと初戦に向けての意気込み☆

「最終節も京都(ハンナリーズ)さんと対戦し4試合連続になりますが、難しいシチュエーションだと思いますし、インサイドの(ジョシュア)スミス選手が出場できないのは、こちらとしても逆にやりにくい。でも、自分たちのやるべきことは変わらないので、40分間アルバルクらしい激しいディフェンスで相手を上回りたいです」

「今シーズンは『Bリーグチャンピオンと天皇杯を獲ろう』という目標でスタートしたんですけど、天皇杯は優勝を勝ち取れなかったので、今回チャンピオンに懸ける想いはみんな強いです。うちは常にハードワークを求めるヘッドコーチの下、1年間全力で取り組んできた自信があるので、『流してきた汗は裏切らない』という言葉を信じて全力で戦い抜きたい。このチームの中心選手という自覚もあるのでどんな状況であってもブレずに、チームに安心感を与えられたらいいなと思います」

田中 大貴の関連記事

アルバルク東京の関連記事

B1の関連記事