2019.03.15

オフェンス面が課題の両軍、積極的にリングにアタックできるのはどちらか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックスvs大阪エヴェッサ(@豊橋市総合体育館)
第1戦:3月16日14時5分、第2戦:3月17日14時5分

 6勝1敗と飛躍した1月の好調が幻だったかのごとく、またも連敗街道に入っている三遠ネオフェニックス。今季2度記録した6連敗を前々節に更新して迎えた前節のシーホース三河戦は、第3クォーターまでに65得点を挙げるハイスコアペースで4点をリードしたにもかかわらず、第4クォーターでわずか4得点と急ブレーキした。早々に逆転されても川嶋勇人が12得点目を挙げた残り5分27秒の時点ではまだ2点ビハインドだったが、その後ことごとくシュートを外して1点も奪うことができなかった。ターンオーバーが1試合をとおして7個と少なかっただけに、第4クォーターの出来が悔やまれる。次節以降の同地区対決13連戦を前に、8連敗まで伸びた長いトンネルを抜けておきたいところだ。

 三遠と勝率で並んでいた大阪エヴェッサも前節は敗れ、並走状態のままだ。こちらは第1クォーターの31失点から追いかける展開だったが、やはり第4クォーターに8得点しか挙げられずに突き放された。しかも、吉井裕鷹が12得点目をマークした残り5分24秒以降無得点と、まるで示し合わせたかのように三遠とよく似た試合展開。弱冠20歳の吉井がチームハイの得点で、その他で2ケタに乗せたのはジョシュ・ハレルソン今野翔太のみ。フリースローは9本しか打てず、そのうち7本を外すなどオフェンス面は深刻な状況だ。

 17勝28敗の両者は残留プレーオフ圏内とはまだ5勝差があるものの、現時点におけるオフェンス面の課題の多さを考えるとどちらも安閑としてはいられず、連勝しなければ今後の展望が開けない。アウェーで5割の勝率を残しながらホームで勝てない三遠は打開が難しい局面だが、一方の大阪もアウェーが大の苦手で、条件的にはイーブン。この状況では、勝利を望む気持ちの強いほうに軍配が上がるはずだ。その姿勢が特に求められるのはやはり課題のオフェンス。積極的にリングにアタックする姿を見せなければならない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・三遠(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
ジョシュ・チルドレス
寺園脩斗
川嶋勇人
長谷川智伸
渡邊翔太
太田敦也
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
鈴木達也
菅野翔太
セドリック・シモンズ
ウィリアム・マクドナルド
田渡修人
近藤崚太

・大阪(ヘッドコーチ:穂坂健祐)
今野翔太
長野誠史
藤高宗一郎
ファイ・パプ月瑠
根来新之助
木下博之
合田怜
エグゼビア・ギブソン
佐々木隆成
熊谷尚也
畠山俊樹
ジョシュ・ハレルソン
吉井裕鷹
トレバー・ムバクウェ

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