2019.03.26

レバンガ北海道は泥沼の11連敗中、チームに勇気を与えるには折茂武彦の奮起が必要

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

レバンガ北海道vsアルバルク東京(@北海きたえーる)
3月27日19時5分

 レバンガ北海道の連敗がついに2ケタを超え、「11」に達した。前節の川崎ブレイブサンダース戦は川邉亮平中野司をスターター起用するなど変化を試み、川邉は2戦計13アシスト、中野も2戦目で9得点と起用に応えたが、チームとしては2戦とも川崎のオフェンスに翻弄されて90失点オーバー。2戦目ではバイロン・ミュレンズの38得点という活躍もあったが、白星は遠かった。リーグ全体の順位を争う横浜ビー・コルセアーズ滋賀レイクスターズの背中も少しずつ遠ざかり、残留プレーオフ回避への道のりは険しくなっていると言わざるを得ない。

 北海道は他地区との対戦を終え、残る11試合はすべて東地区内での顔合わせ。それも、すでにチャンピオンシップ進出を決めた3チームとの対戦が6試合を占める。今節は、前節に連勝を飾ってCS進出を決めたアルバルク東京戦だ。その前節、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの1戦目は第1クォーターに相手の3ポイント攻勢でやや圧されたが、その後はディフェンスの強度を上げてペースをつかんだ。2戦目は出だしから強度の高いディフェンスでミスを誘い、相手のお株を奪う速攻を連発。32アシストに加え、田中大貴のアリウープなど8本のダンクも飛びだし、100点ゲームの圧勝だった。2戦を通じておおむね満足のいく内容と言っていいが、1戦目でジャワッド・ウィリアムズがアキレス腱断裂の大ケガを負ってしまったことだけは今後の不安材料となる。

 北海道はホームでも現在9連敗中で、年明け以降はまだ白星がない。最後に勝ったのが12月30日の第17節だが、その相手は昨季も3勝3敗と互角に渡り合ったA東京だった。試合終了間際の決勝点を含む25得点を挙げたデイビッド・ドブラスの活躍にも期待がかかるが、その試合では折茂武彦も13得点をマークして勝利に貢献している。前節は2戦計8分弱の出場にとどまった折茂の奮起は、何よりもチームに勇気を与えるはずだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・北海道(ヘッドコーチ:内海知秀)
溝口秀人
関野剛平
山本柊輔
牧全(インジュアリーリスト)
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン(インジュアリーリスト)
桜井良太
デイビッド・ドブラス
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪
バイロン・ミュレンズ
中野司
内田旦人

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク
シェーファーアヴィ幸樹

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