2019.04.05

意地を見せたい秋田ノーザンハピネッツ、一昨季の悔しさを知る谷口大智の奮起に期待

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

秋田ノーザンハピネッツvsサンロッカーズ渋谷(@秋田県立体育館)
第1戦:4月6日14時5分、第2戦:4月7日14時5分

 秋田ノーザンハピネッツが千載一遇のチャンスを逃した。リーグ全体首位の千葉ジェッツに挑んだ前節、ジャスティン・キーナンが前半だけで27得点を叩きだす大爆発を披露して10点をリード。後半も千葉に徐々ににじり寄られながら逆転を許さずに耐えていたが、39分30秒守っていたリードを痛恨の3ポイント被弾でひっくり返されてしまった。とはいえ、中山拓哉小野寺祥太の欠場という危機をはねのけたのは見事。キーナンは最終的に44得点まで伸ばし、白濱僚祐は第11節以来の2ケタとなる14得点、野本建吾は10得点9リバウンド、成田正弘は8アシストをマークした。いずれもシーズンハイであり、それぞれのポテンシャルの高さを知らしめた格好だ。

 その秋田と今節相まみえるのはサンロッカーズ渋谷。シーズン終盤に差しかかって負傷者が続出する苦しい台所事情の中、清水太志郎をスターターに加えてアルバルク東京戦に臨んだが、A東京の質の高いオフェンスを40分間浴び続けて110失点を喫した。攻めてもロバート・サクレが12得点に抑えこまれたのが響き、今季3番目に少ない61得点に終わった。その結果、第22節の千葉戦で喫した106失点、35点差を塗り替え、今季最多失点と最多得点差敗戦を記録。ワイルドカード2位のシーホース三河との星数の差が「3」に広がる、痛い1敗だ。

 横浜ビー・コルセアーズ滋賀レイクスターズの影が忍び寄る秋田。残留プレーオフで涙を飲んだ一昨季の二の舞を避けるためには、残る7試合に総力戦で立ち向かう必要がある。白濱らに続かなければならないのは下山大地谷口大智。下山はこのところ出番が限られ、谷口はシーズンを通して出場時間が安定しないままだが、2人の働きは不可欠だ。今季のSR渋谷戦は2勝2敗の五分。チャンピオンシップ争いに絡んでいるSR渋谷に勝ち越して意地を見せることができるか、特に一昨季の悔しさを知る谷口が奮起するのは今しかない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾
下山大地
白濱僚祐
成田正弘
下山貴裕
中山拓哉
ドワイト・コールビー
保岡龍斗
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
谷口大智
長谷川暢

・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
満原優樹
秋葉真司
清水太志郎
ファイサンバ
ロバート・サクレ
伊藤駿
ベンドラメ礼生
マーカリ・サンダース・フリソン
杉浦佑成
長谷川智也
広瀬健太
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔

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