三遠ネオフェニックスはあと1勝でB1残留決定、横浜ビー・コルセアーズは勝負どころで我慢強く戦いたい

吉川哲彦

三遠ネオフェニックス

2019.04.05 19:05 T.O.
試合終了
豊橋市総合体育館

横浜ビー・コルセアーズ

■三遠ネオフェニックスvs横浜ビー・コルセアーズ（＠豊橋市総合体育館）
第1戦：4月5日19時5分、第2戦4月5日14時5分

　前々節にシーズン負け越しが決まった三遠ネオフェニックスは、前節も川崎ブレイブサンダースに24点差をつけられて敗戦。第1クォーターで17－24と後手に回り、その後も反撃する有効な術を見出せないまま点差を広げられた。しかし、横浜ビー・コルセアーズと滋賀レイクスターズも敗れたため、あと1つ勝てば残留プレーオフを回避してのB1残留が決まる。今季なかなか勝率が上向かなかったホームゲームは今節と次節の3試合が最後。横浜との直接対決となる今節、ホームのブースターに白星を届けると同時にB1残留を自力で果たすことができるか。

　ただ、横浜も残留プレーオフ圏脱出へ必死だ。敗れたとはいえ、前節はシーホース三河を相手に粘りに粘ってわずか2点差。第3クォーターまでに80点を失い14点差をつけられながらも、第4クォーターにディフェンスで踏ん張れたことと、この日の10得点のうち8点をこのクォーターで挙げた中村太地の躍動が猛追劇を生んだ。ターンオーバーを5個に抑え、29アシストで92得点とオフェンス面は申し分なし。悔やまれるのは、残り5秒で相手のフリースローミスに助けられ、残り1秒で同点のチャンスを得ながらフリースローを2本とも外してしまったことだ。

　1勝差の秋田ノーザンハピネッツに追いつけばリーグ全体14位浮上、すなわち残留プレーオフ圏脱出となる状態で現在6連敗中と足踏みが続いている横浜。前節届かなかったあと一歩を力強く踏み出して白星を手にしたいところだが、三遠との前回の対戦では息詰まる熱戦を1点差で制している。得点源のブランドン・コストナーを欠きながらもインサイドで主導権を握ったその試合のように、勝負どころで我慢強く戦いたい。三遠を上回って中地区最下位を脱出する可能性もわずかながらまだ残されているだけに、この直接対決は負けられない。キーマンは前節4スティールとディフェンスで奮起したエドワード・モリスだ。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・三遠（ヘッドコーチ：藤田弘輝）
ジョシュ・チルドレス
 寺園脩斗
 川嶋勇人
 長谷川智伸
 渡邊翔太
 太田敦也
 岡田慎吾
 ダシルバヒサシ
 鈴木達也
 菅野翔太
 セドリック・シモンズ
 ウィリアム・マクドナルド
 田渡修人
 近藤崚太