2019.12.10

星の差2つの千葉ジェッツとレバンガ北海道、3ポイントが勝利のカギ

千葉ジェッツvsレバンガ北海道(@船橋アリーナ)
12月11日19時5分

 心機一転巻き返しを図る千葉ジェッツ富山グラウジーズに連勝し、“貯金”を今季最多の「4」とした。1戦目は前半に得たリードを徐々に失い、第4クォーター中盤に一旦逆転を許すものの、その後は粘る富山を振りきって10点差で勝利。マイケル・パーカーを出場停止で欠き、富樫勇樹もわずか2得点に終わった中、外国籍選手2人が計50得点33リバウンドとフル回転した。続く2戦目は第1クォーターで相手を6点に抑えながら、得点も10点と伸びず、後半は一進一退の展開で延長に突入。1点ビハインドの残り11秒に勝負を決めたのはやはり富樫だった。70点台が2試合続いたのは今季2度目であり、千葉らしいオフェンスを披露できているとは言い難いが、それでも2勝できたことは大きい。

 もちろん、前々節に1つ敗れた上、その後の「第95回天皇杯・第86回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」2次ラウンドでも苦杯を喫したレバンガ北海道が相手とあっては、今節はさらに気を引き締めて臨む必要がある。その北海道は、開幕16連敗中だった三遠ネオフェニックスに1戦目で白星を献上してしまったが、2戦目は今季初スターターに抜擢された中野司が16得点を挙げ、市岡ショーンも7得点9リバウンドと活躍して連敗を阻止。この2戦を欠場した多嶋朝飛の状況は気になるところだが、今節こそ東地区最下位から脱出しようとモチベーションは高いはずだ。

 両者18試合を消化して星の差は2つ。北海道はここでその差を1つ詰めておくと同時に、対戦成績で優位に立っておきたいところだ。白星を勝ち取った上記の2試合はいずれも3ポイントが17本中7本成功と、試投数は多くないものの効果的に決めた。天皇杯2次ラウンドでも12得点で勝利に貢献している中野のシュート力は、今節も必要になるだろう。そして、前々節1戦目に敗れた際は千葉の3ポイント成功率が4割を超え、勝った2試合は3割以下と、ディフェンス面でも3ポイントがカギになりそうだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー
コー・フリッピン
田口成浩
晴山ケビン
大宮宏正
ニック・メイヨ
西村文男
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
原修太
小野龍猛

・北海道(ヘッドコーチ:内海知秀)
橋本竜馬
ケネディ・ミークス
マーキース・カミングス
ファイ・パプ月瑠
中野司
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン
桜井良太
マーク・トラソリーニ
内田旦人
川邉亮平
松島良豪

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