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三遠と仙台が“大野HC退場トラブル“について声明…選手への誹謗中傷「法的措置も検討」

11日、仙台戦で退場・失格となっていた三遠の大野篤史HC[写真]=B.LEAGUE
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 1月15日、Bリーグ三遠ネオフェニックス仙台89ERSがクラブ公式サイトを更新。11日に三遠の大野篤史ヘッドコーチが退場となった問題について、両クラブが社長名義でコメントを掲載した。

 11日に行われた三遠vs仙台のGAME1では、第3クォーターに選手間のトラブルが発生。仙台の星野曹樹が三遠の選手に対して差別用語を発したのではないかという疑いから、三遠の大野HCがコートに足を踏み入れて抗議し、審判よりテクニカルファウルが2度宣せられ失格・退場となっていた。翌12日にはBリーグが規定に則り大野HCを1試合の出場停止処分とすることを発表。同日に行われたGAME2では三遠が指揮官を欠いた状態で戦っていた。

 14日にはBリーグの島田慎二チェアマンが一連のトラブルに言及し、リーグとして当該選手を含め両チームにヒアリングしていたことを明かし、「規律委員会の見解としてはそういう事実(差別発言)はなかった」と結論付けていた。

 チェアマンによる説明から一夜明けたこの日、両クラブは双方のスタンスを示しつつ、差別発言に対し厳しい姿勢をとるという点では一致。

 また、仙台はSNS上で選手個人に対する誹謗中傷や差別的内容を含むメッセージが届いているとし、「差別的言動や誹謗中傷、侮辱、脅迫は、SNS上であっても、またいかなる理由があっても決して許されることではありません。行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討いたします。Bリーグファンのみなさま、両クラブファンのみなさま、ご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます」と呼びかけた。

 両クラブの代表取締役社長のコメント全文は以下のとおり。

志村雄彦社長(仙台)
「みなさま、いつもあたたかい黄援誠にありがとうございます。週末の三遠ネオフェニックス戦では、はるばるアウェーまで黄援に来てくださったファンのみなさま、バスケットライブで黄援くださったみなさま、本当にありがとうございます。GAME1で起きた事象で、みなさまにはご心配をおかけしてしまいまして、申し訳ございません。そして、大切な1つの興行を運営してくださっている、三遠ネオフェニックスのスタッフのみなさまや、熱く黄援を贈ってくださるファンのみなさまにも敬意を表した上で私からも皆さんにお伝えしたいことがあります。

 まず、現場で起きたことは、双方からのヒアリングと第三者による調査を経てから、みなさまに発表させていただくことを三遠ネオフェニックスさまとも話し合いました。それにより、時間がかかってしまったことをお許しください。結論、弊クラブの選手はSNSで書かれているような事実はないということです。周りにいた両チームの選手へも、リーグのヒアリングがございましたが、そのような言動は関係する証拠から認められなかったとの結果を聞いております。もちろん、もしそのような言動があった場合は弊クラブとして厳重な処分を下すつもりでおりましたし、三遠ネオフェニックスさまや、ファンのみなさま、全てのステークホルダーのみなさまに謝罪する覚悟でもおりました。

 そんな中、憶測による誹謗中傷が、SNS上や弊クラブ、さらには本人にも多数届いております。仙台89ERSは、いかなる場合も誠意のないコメントや誹謗中傷を許すことはいたしません。未来あるこども達に、感動と勇気を与えたいと思いながら、日々活動する中で、試合が終われば『バスケで日本を元気に』する、同志であると信じています。全ての応援にリスペクトを」

▼水野晃社長(三遠)
「クラブとしていかなる状況においても差別発言や行為は一切許されるものでは無いと考えます。

 この度の事象が、関係する証拠からは事実として認定できないことにより、ヘッドコーチの行動だけが懲罰対象となった事に対しては非常に残念です。ただし、1月12日(日)の試合ではヘッドコーチ不在の中でも、チームを信じて戦い抜いてくれた選手たちの気持ちが表れていると強く感じました。日頃より応援してくださる皆様、そして誠意を持って戦い抜いてくれているチーム全員へ敬意を表すると共に、心より感謝いたします。

 シーズンはまだまだ続きますが、選手やチームスタッフが誠心誠意試合に向き合えるよう、引き続きご声援いただける事を懇願申し上げます」

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