2025.01.15
1月14日、Bリーグの島田慎二チェアマンがメディアブリーフィングにて取材に応じ、三遠ネオフェニックスの大野篤史ヘッドコーチが懲罰を受けた件についてコメントした。
11日に行われた三遠ネオフェニックスvs仙台89ERSでは、第3クォーターに選手間のトラブルが発生し、三遠の大野HCも何らかの言葉を発しながらコートイン。審判よりテクニカルファウルが2度宣せられ失格・退場となっていた。翌12日にはリーグより1試合の出場停止となることが発表。同日の三遠は仙台戦を指揮官なしで戦っていた。
一連の事象について、島田チェアマンはリーグとしても事実確認したことを明かし、「仙台のある選手が何らかの言葉を発したと。それを三遠の選手が侮辱発言にとらえた。それをベンチにいる大野ヘッドコーチに伝え、大野HCも自軍の選手に対するそういう発言に対しては許容できなかったんでしょう。コートインしてテクニカル。その後もやり取りが続いて2度目のテクニカルで退場となりました」と説明。
大野HCが退場となった判定については「2度のテクニカルの妥当性と、失格・退場になったことは正しきレフェリーのジャッジメントだったと思いますしリーグもその認識です」と語りつつ、「問題はその真相です」と、退場のきっかけとなったトラブルについても言及した。
「本当に暴言があったのか、両チームの当該者、周辺にいたであろう選手何人かにヒアリングをしています。ヒアリングをした結果、言ったであろうと疑われている選手は『言っていない。事実無根である』と。『こういう言い方をしただけであって、そういう言葉は吐いていない』と言っています。『言った』と言っている選手は『聞いた』と言っている状況です。ただ、周辺の選手たちに確認したところそういう発言をしたという言葉は確認できませんでした。興奮している状況もありますし、どのように伝わったかわかりませんけど、この事象だけで見ると、規律委員会の見解としては“そういう事実はなかった”ということです。そういう事実はなかったですけど、ああいうことが起こってテクニカルを2度とられて退場した大野HCがいた、という事にとどまります」
処分対象となる行為がなかったことからBリーグから公式文書で発表することはなかったというが、「あまりにもクローズドにしてファンの皆様がモヤモヤしている状況は気持ち悪いなと。なので今回は私がこの場で答えました」と島田チェアマン。
また、「この問題で懸念しているのは、(暴言が)“あったという前提”で当該選手とクラブに対して誹謗中傷めいたSNSでの発言がいっていること。リーグとして(暴言がなかったと)事実認定している以上、誹謗中傷は許さない。リーグとしては選手を守る立場にいますので、今後クラブからもそういう発信があるかと思いますけど、私からもそういう行為はやめていただきたいとお伝えしたい」と、あらためてリーグとしての姿勢も示した。
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