2025.06.07

攻防両面で存在感を発揮した舘山萌菜「自分らしく、エネルギーを出していこうと」

スティールから流れを引き寄せた舘山萌菜(右)[写真] = 黒川真衣衣
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 6月7日、豊田合成記念体育館(エントリオ)で「三井不動産カップ2025(愛知大会)」の第1戦が開催。女子日本代表(FIBAランキング9位)が女子チャイニーズ・タイペイ代表(同39位)と対戦し、95-42で勝利を飾った。

 メンバー全員が出場時間をシェアするなかで、チーム2番目の16分22秒を記録した舘山萌菜(日立ハイテククーガーズ)。8得点2リバウンドに加えて3スティールをマークし、日本のハードなディフェンスを体現した1人となった。

 試合後のインタビューに応じた舘山は「ディフェンスから入ろうと思っていたので、そこは自分らしく、エネルギーを出す必要があると思っていました」と、第1戦の心がけについて言及。その一方で3ポイントシュートの試投数は1本にとどまるなど、オフェンス面では改善の余地を感じたようだ。「スペースへ動いて、自分のシュートチャンスを作れるようにしていきたいと思います」。

鋭いドライブで敵陣にアタックした舘山[写真] = 黒川真衣衣

 後半からは攻め気も全面に押し出していた舘山だったが、その背景にはハーフタイムでのマインドチェンジがあったという。「後半に出たらリングにアタックしようと思ったので、そこはちょっと意識を変えて、後半につなげることができました」。

 また、札幌山の手高校の先輩である東藤なな子も含め、経験のある選手陣が揃う今回のロスター。「練習の取り組み方だったり、試合前の準備のところだとか、そういうところでも学ぶことがありますし。試合の雰囲気作りとか、あとは状況判断の力が本当に優れていると思います」と、舘山は先輩メンバーへの印象に触れている。

「自分にないものだなと思っているので、そこはたくさん見て勉強したいです」と、選考を通じてスキルアップに励んでいる舘山。明日の第2戦では、課題としたオフェンスも含め、さらに高いパフォーマンスを発揮してもらいたい。