2025.06.11
B2で過ごした昨シーズンは東地区で2位に甘んじたものの、プレーオフセミファイナルを連勝で突破し、1シーズンでのB1返り咲きを達成。ファイナル第3戦の中止に伴い、アルティーリ千葉と分け合う形でB2優勝のタイトルも手にした。
クラブをB1復帰に導いたダビー・ゴメスヘッドコーチのもと、今シーズンは外国籍選手3枠と帰化選手枠が全て新戦力となったほか、日本人選手も新たに2人を迎え入れた。得点源として期待されるブロック・モータムは、一昨シーズンに滋賀レイクスでゴメスHCとともにB1昇格を経験していることもあり、確実に計算できる存在。ヤニス・モランも秋田ノーザンハピネッツのスターターだったことから、インサイドでの活躍が見込める。
一方、アウトサイドプレーヤーのトレイ・ケルの働きが勝敗を左右することになりそうだが、そこでウィリアムスニカの加入が大きな意味を持つ。縁の下の力持ちとして、強力なスコアラーの活躍を支えてきた実績は心強い。ペイントエリアの仕事に専念するプレースタイルのため、インサイドのファウルトラブルにチームとしてスムーズに対処できる点で、昨シーズンとの違いを生むこともできる。
昨シーズン以前からの残留組では、やはり宇都直輝と水戸健史のリーダーシップが重要だ。キャプテンの藤永佳昭を支えると同時に、長くクラブの浮沈を見届けてきた富山の象徴として、再びB1の舞台に立つことの意味をコート内外でいかに表現できるか。新進気鋭の田中晴瑛らの成長を促すためにも、ベテランの存在感を示していく必要がある。

B3 でアマチュアとしてキャリアをスタートさせた岡田がB1のステージに [写真]=B.LEAGUE
B3の企業クラブでの二刀流生活から一念発起してプロに転向。4シーズン過ごしたベルテックス静岡では得点力と統率力、ディフェンス力を兼備したガードとして躍動し、昨シーズンはプレーオフも含めた63試合全てでスターターを務めた。中でも、富山とのプレーオフクォーターファイナル第3戦で15得点8アシストをマークした活躍は、富山ブースターにも強い印象を残したはずだ。ついに到達したB1の舞台は、地元を離れる決断の末に引き寄せたものであり、その選択を正解にしようという決意は相当なものがあるに違いない。持ち前の度胸を存分に発揮し、富山を勝利に導くという大きなチャレンジに臨む。
文=吉川哲彦
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