2025.05.09
西地区最下位に沈んだ一昨シーズンの無念を払拭し、昨シーズンの京都ハンナリーズは地区3位にジャンプアップ。今シーズンは、2017-18シーズン以来2度目のチャンピオンシップ進出を明確に視界にとらえる。
エースガードの岡田侑大がチームを去り、伊佐勉ヘッドコーチが就任したことで、戦い方はロイ・ラナHCが率いた過去3シーズンから変化すると予想される。しかし、7人の新加入選手がいた昨シーズンと比較すると選手の入れ替えは多くなく、外国籍選手3人も継続。古川孝敏や小野龍猛、チャールズ・ジャクソンといったまとめ役の存在は大きく、選手間の連係面に不安はない。プレー面でも、川嶋勇人やアンジェロ・カロイアロの安定感は頼もしい限りだ。
その中で、4人の新戦力がどれほどチームにフィットするかという点がポイントとなる。アジア特別枠のジェイミー・マロンゾはウィングでの起用が見込まれ、得点源の一角としての期待がかかる。同じウィングには昨シーズンB2スティール王のホール百音アレックスも加わり、層は厚くなった。岡田が抜けたガードポジションは、小川麻斗と渡辺竜之佑を補強。特に渡辺は、福井ブローウィンズからともに移籍してきた伊佐HCのバスケットを浸透させる上で、重要な役割を担う。
伊佐HCはディフェンス強度の維持を重視し、タイムシェア戦略を貫いてbjリーグ優勝や天皇杯優勝といった結果を残してきた。言い換えれば、ディフェンスをベースにした働きが全ての選手に求められることになる。一昨シーズンから改善したディフェンスをさらに進化させ、CSの舞台にたどり着くことができるか。

「サボらない」ヒースは信頼が厚い [写真]=B.LEAGUE
昨シーズンは外国籍選手の契約解除に伴う開幕間近の緊急入団だったが、B1で6シーズン目という経験値の高さを随所に発揮し、京都躍進の一助を担った。過去にブロック王のタイトルを2度獲得したゴール下の番人であると同時に、3ポイントシュート成功率でランキング2位に入ったことがある好シューターでもあり、幅広い活躍が見込める選手だが、本分はチームに必要な仕事を忠実にこなす職人肌のハードワーカー。チームのバランスを整える存在として、今シーズンも京都には欠かすことができない。
文=吉川哲彦
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