2025.11.03

ウインターカップ2025福岡県予選…福岡第一が福岡大大濠とのライバル対決を制し優勝

福岡第一の宮本ツインズ[写真]=佐々木啓次
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 11月3日、ウインターカップ2025男子予選の福岡県大会の決勝戦がアクシオン福岡で行われた。

 決勝戦は福岡大学附属大濠高校福岡第一高校のライバル校対決となった。試合は序盤から点の取り合いが続く中、随所で好ディフェンスを見せ、効果的な3ポイントを沈めた福岡第一が前半で36-22とリードを奪う。

 この試合輝きを放つプレーを見せたのは、宮本聡と宮本耀の“宮本ツインズ”。ディフェンスからボールを奪い、2人でパスをつなぐランニングプレーでバスケットカウントを奪うなどで会場を沸かせた。

 福岡大大濠も榎木璃旺や白谷柱誠ジャックを中心に食らいつくが、最終クォーターには福岡第一の長岡大杜が3ポイントを沈め引き離し、最終スコア80-70で福岡第一が優勝を果たした。福岡第一は今年のインターハイ予選で福岡大大濠に敗れた悔しい思いを乗り越え、この決勝の舞台で雪辱を果たすかたちとなった。

 福岡県の出場権枠は2校のため、両チームはウインターカップの出場権を獲得し、福岡第一は2年ぶりの全国制覇を、福岡大大濠はウインターカップ連覇を目指す。

 優勝に導いた福岡第一の井手口孝ヘッドコーチは試合後の会場インタビューに応え、「インターハイに出れなかった悔しさで、3年生が頑張ってくれた」と涙をこらえながら言葉にした。「チームと選手の力は福岡第一より上だし、本当に強いチームですが、今日はうちの3年生の執念が勝利をもたらしてくれた。大濠さんもこれから強くなると思うので、12月は福岡同士で決勝ができるように頑張りたいと思います」と福岡大大濠への思いも語った。

 活躍を見せたキャプテンの宮本聡は「インターハイ予選で大濠さんに負けて、チームとしても苦しい時間を過ごしたんですけど、それでも井手口先生をはじめ、諦めずに厳しい指導をしてくれたので、応援席にいる3年生にも声をかけてもらって、自分たちの原動力となってこういう試合ができたのかなと思います」と、感謝の言葉を伝えた。

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