2025.11.04
競争が激化し、キャリアの長い若手選手が重視される昨今のNBAにおいて、ロスターに名を連ねるのは簡単なことではない。数シーズン前までは平均2ケタ得点が当然だった選手でも移籍や監督交代などにより状況が一変し、出場機会を求めてユーロリーグに渡る傾向が顕著になっている。
『BasketNews』によれば、2025-26シーズンのユーロリーグには、122名の元NBA選手が在籍。彼らのNBA在籍時代の年俸総額は約13億5000万ドル(約2080億円)となり、そのうち29選手がNBA在籍当時に1000万ドル(約15億円)以上の年俸を稼いでいるという。
以下では『BasketNews』が試算した、現在ユーロリーグに在籍する元NBA選手の生涯サラリーランキングを紹介する。

[写真]=Getty Images
1位:エバン・フォーニエ(オリンピアコス)
生涯サラリー:1億4540万ドル(約224億円)
ポワチエ・バスケット86在籍時代、2年連続で最優秀若手選手賞と最成長選手賞を受賞したフォーニエは、2012年にデンバー・ナゲッツから全体20位指名を受けてNBAキャリアをスタートした。
その後、オーランド・マジックでスターターに定着した仏産シューティングガードは、2016-17シーズンの開幕前に5年総額8500万ドル(約131億円)の契約を締結。また、FAとなった2021年にも、ニューヨーク・ニックスで4年総額7300万ドル(約112億円)を手にしている。
フォーニエは、12年間のNBAキャリアで704試合に出場、平均13.6得点を記録しており、これは現在ユーロリーグに所属する元NBA選手の中での最高記録。未だにその輝きは衰えることなく、昨シーズンはユーロリーグで平均15.8得点をマークし、オールユーロリーグ・セカンドチームにも選出されている。

[写真]=Getty Images
ディンウィディーのユーロリーグ移籍は、NBAの厳しさを証明するニュースのひとつだった。同選手は長年リーグを代表するシックスマンとしてプレーし、NBAキャリアは11年間にもおよぶ。
ブルックリン・ネッツに在籍していた2019-20シーズンはキャリアベストとなり、20.6得点、6.8アシストを記録。その他にも週間MVPや41得点ゲームなど、数々のハイライトを残した。また、キャリア平均も13.0得点、5.1アシストと申し分なく、そのうち6シーズンで平均15得点以上をマークしている。
契約面では、2020-21シーズンの開幕前にワシントン・ウィザーズへのサイン&トレードで3年総額5400万ドル(約83億円)の契約を締結している。

[写真]=Getty Images
八村塁の最初のチームメートの1人であるベルターンスは現在、ABAリーグに在籍する2023年の新設球団、ドバイBCに所属している。
“ラトビアンレーザー”の愛称で親しまれるシューターは、2016年にサンアントニオ・スパーズ入りを果たし、2018-19シーズンには得意のアウトサイドから42.9パーセントを成功。その精度が評価され、2020年には当時所属のウィザーズと5年総額8000万ドル(約123億円)の契約を締結した。
ベルターンスは、NBAで475試合に出場し、平均7.7得点、3ポイント成功率39.6パーセントを記録。ABA挑戦初年度も、平均12.0得点、3ポイント成功率41.5パーセントと安定感は抜群で、今後数シーズンにわたりベテランシューターとしての活躍が期待される。

[写真]=Getty Images
『Eurohoops』が今年9月に公開したリストで頂点に君臨するのは、かつてオクラホマシティ・サンダーなどでプレーしたバシリエ・ミチッチ(ハポエル・テルアビブBC)だ。ミチッチはNBA挑戦前まではユーロリーグのトップ選手として君臨。ユーロリーグ優勝2回、ユーロリーグシーズンMVP1回、ユーロリーグシーズン得点王1回、ヨーロッパ最優秀選手賞2回など、輝かしい成績を残しており、現在は560万ドル(約9億円)を受け取っている。
2位は、若くしてマイアミ・ヒートで猛威を振るったケンドリック・ナン(パナシナイコス)となり、年俸は530万ドル(約8億円)。2024-25シーズンは平均21.1得点を残し、得点王とユーロリーグのレギュラーシーズンMVPに輝いているため、高額年俸も納得だ。
そして、3位には2023-24シーズンにサクラメント・キングスでプレーしていたアレクサンダー・ヴェゼンコフ(オリンピアコス)が410万ドル(約6億円)でランクインしている。
文=Meiji
2025.11.04
2025.11.04
2025.11.03
2025.11.03
2025.11.03
2025.11.03