2025.09.01
アルバルク東京は11月12日の宇都宮ブレックス戦で67-65と競り勝ち、ホームで接戦を制した。10点ビハインドで迎えた第4クォーターに試合をひっくり返す展開となり、残り6分46秒には中村浩陸がコーナーから逆転の3ポイントシュートを沈めてみせた。その後、試合は一進一退の展開となったが、この日の中村は26分50秒の出場で12得点を記録し、攻守で重要な役割を担った。
試合後、中村は「開幕のときにフィジカルの部分やターンオーバーで負けていたので、今日はそこを意識して入りました。前半は自分たちのターンオーバーで離されてしまいましたが、後半にしっかり修正できて逆転につながったので、すごく価値のある一勝だと思います」と振り返った。
コンディションについては、「足はもう全然大丈夫です」と問題のない状態を強調した。離脱期間は、新しいスタイルに取り組むチームの変化を外から確認する時間にもなったといい、「昨年とは違うようなバスケットの展開をしているので、自分も1から作っていっている段階だと思います。あまり考えすぎず、自分の良さが出せるように過ごしていました」と説明した。
この日の守備は強度の高さが目立ったが、中村は「ああいった強度を常に出した上で、正しい判断をしていかなくてはいけないと思います。チームとしても求められている部分だと思うので、今後も出していけたらいいなと思います」と語った。相手の鵤誠司とのマッチアップについても、「重量系のポイントガードなので、真っ向勝負しても勝てるわけがないです。引いたりタイトについたり、頭を使いながら守ることを意識しました」と明かした。
ベンチから試合に入る状況については、「リズムや足りていない部分が見えやすくなっているので、チームに足りないことをやったという感じです」と説明。今シーズンの“複数ハンドラー”のスタイルについても、「自分が作りたい時は自分が運びますし、リバウンドをいい流れで取った時や相手のターンオーバーのときは、自分がもらって遅くするのはあまりやりたくないです。プッシュできる選手が早く運んで、そこから判断していくのがチームのやりたいことだと思っています。そういった場合はコーナーに走ったり、スペースを広く作ることを意識しています」と語った。
判断でバスケットを進める流れについては、「ここ何試合かすごくいい形で入れていると思います。流れの中で自分たちの判断でやれる部分が増えていると思います」と手応えを口にした。守備についても、「ポップして3が得意な選手や、ダイブして体を張る選手がいるので、同じ守り方では守れないです。対戦相手を見て、今日はこういうプランで行くという形でやっています」と説明し、相手に応じた守り方を強調した。
外角シュートについては、「空いた選手が責任を持って打つことが大事だと思います。たまたま自分が空いているだけなので、オープンになったら打つようにしています。毎日打てる準備はしているので、パスが来れば決める気持ちは持っています」と語った。

プレッシャーの高いディフェンスにも対応 [写真]=B.LEAGUE
ハッスルプレーの源について問われると、「とにかく勝ちたいという気持ちです。それがプレーに出ているのだと思います。あまり何も考えずにやっていますし、チームに求められていることをやっているだけです」と答えた。
日本人選手としては今シーズン、唯一の新戦力である中村が、アルバルクのバスケを吸収しながら役割を広げていく。さらに今後のパフォーマンスから目が離せない。
文=入江美紀雄
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