2022.07.25

張本天傑や宇都直輝に加え、上澤俊喜ら注目の若手も/出身校別で見るBリーガー 中部大学第一高校編

中部大学第一高校出身のBリーガーたち[写真]=B.LEAGUE, n_velca
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 豊富な全国大会出場経験を持ち、“バスケットボールの強豪”と呼ばれる高校がいくつかある。才能豊かな中学生を迎え入れ、独自のメソッドやハイレベルな競争のなかで鍛え、磨き上げ、次のステップへと送り出す。プロの舞台では、そうした強豪校出身の選手が数多くプレーしている。

 では、数ある強豪校はそれぞれどのような選手を輩出してきたのだろうか。本企画では現在B1、B2でプレーする各校のOB選手たちをピックアップして紹介する。今回取り上げるのは中部大学第一高校(愛知県)。2000年代中頃から存在感を高め、昨夏ついにインターハイ初優勝を果たした愛知の強豪だ。

※IH=インターハイ WC=ウインターカップ
※ピックアップするのは記事掲載時点でB1・B2クラブに所属する選手

◯中部大学第一高校出身Bリーガー

■2007年4月〜2010年3月在籍
張本天傑名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
宇都直輝バンビシャス奈良
▼主な成績
IH:07年・2回戦敗退|08年・2回戦敗退|09年・ベスト16
WC:07年・県大会敗退|08年・県大会敗退|09年・ベスト16

■2013年4月~2016年3月在籍
中村浩陸ファイティングイーグルス名古屋
▼主な成績
IH:13年・2回戦敗退|14年・ベスト16|15年・ベスト16
WC:13年・ベスト16|14年・県大会敗退|15年・ベスト4

■2014年4月~2017年3月在籍
王偉嘉秋田ノーザンハピネッツ
上澤俊喜広島ドラゴンフライズ
ディクソンJrタリキ(長崎ヴェルカ
▼主な成績
IH:14年・ベスト16|15年・ベスト16|16年・ベスト16
WC:14年・県大会敗退|15年・ベスト4|16年・2回戦敗退

■2015年4月〜2018年3月在籍
坂本聖芽名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
星野京介滋賀レイクス
▼主な成績
IH:15年・ベスト16|16年・ベスト16|17年・ベスト8
WC:15年・ベスト4|16年・2回戦敗退|17年・ベスト8

 上記が中部大学第一高校出身のBリーガーとなる。2022年7月15日時点で、8名がB1・B2のクラブに所属している。

 中部大第一が全国的に存在感を高めたのは2000年代中頃のこと。張本天傑宇都直輝が入学した2006年から3年連続でインターハイ出場を果たし、2人が3年時にはウインターカップにも初出場。3回戦で永吉佑也ベンドラメ礼生を擁する延岡学園高校に敗れるも、ベスト16という好成績を残した。

 2010年代に入ると、さらに成績は向上。2013年入学の中村浩陸は1年時からスターティング5に名を連ね、3年次のウインターカップでは準決勝で八村塁擁する明成に、3位決定戦で盛實海翔擁する能代工業高校にそれぞれ敗れるも、同校史上最高成績となるベスト4入りを果たした。

 その後、中村浩陸の代から下級生として全国大会のメンバー入りを果たしていた王偉嘉上澤俊喜、ディクソンJrタリキの世代は、3年時のインターハイとウインターカップでともに福岡第一高校に敗れて上位進出は果たせず。坂本聖芽星野京介らの3年時も、インターハイで福岡大学附属大濠高校に、ウインターカップで福岡第一に敗れ、ベスト4入りを逃した。

高校時代の坂本聖芽星野京介[写真]=山口剛生

 それでも、翌2018年のインターハイでは、準優勝を収めるなど最高成績を更新。さらにウインターカップでは、U18日本代表活動でインターハイ出場を逃した中村浩陸の実弟・中村拓人がチームをけん引し、こちらも準優勝に輝くことに。順調に成績を高め、2021年のインターハイではついに悲願の全国制覇を果たしてみせた。

 すでに特別指定選手としてBリーグを経験している中村拓人をはじめ、今後も多くのプロ選手輩出が期待される中部大学第一高校。前回王者として臨む2022年のインターハイでも、現役選手たちの活躍に注目したいところだ。

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