2026.01.14
Bリーグは1月13日、理事会後に行われたメディアブリーフィングにおいて、「B.革新」に基づく選手契約情報の公開方式について詳細を明らかにした。島田慎二チェアマンは、この取り組みについて「リーグとして長時間議論してきた、難易度の高いテーマの一つ」と述べた上で、透明性と競争環境の両立を図るための整理であると説明した。
今回示された公開方式では、B.PREMIERを対象に、各クラブの「選手人件費総額」を公表する。これまで用いられてきたチーム人件費は、コーチやスタッフの報酬も含まれており、サラリーキャップとの関係が分かりにくい側面があった。島田チェアマンは「サラリーキャップに直接関与するのは選手人件費であり、そこを明確にする」と説明し、公開項目を整理した理由を語った。
個別の年俸額については公開されない。一方で、B.PREMIERに所属する全選手を対象に、報酬額を6つのレンジに区分し、それぞれの人数を公表する方式が採用される。例えば、1億円以上、8000万円以上1億円未満といった形で区分され、各クラブに何人該当者がいるのかが示される。島田チェアマンは「リーグがどの水準にあるのかを、相対的に示すことが重要」と述べ、夢のあるリーグ像を可視化する意図を説明した。
さらに今回の整理で特徴的なのが、契約年数およびオプションの有無については、実名で公表される点である。2年契約なのか3年契約なのか、契約解除条項やNBA挑戦時の特例があるのか、プレーヤーズオプションなのかといった情報が、選手名とともに明らかにされる。島田チェアマンは「誰がどんな条件でこのリーグにいるのかを、ファンにもクリアに分かるようにする」と説明した。
この点については、選手個人のプライバシーとの関係も議論となった。島田チェアマンは「個人の給与額をそのまま公開するのは非常にハードルが高い」と前置きした上で、「一方で、契約年数やオプションはプロとして公表すべき情報だ」との結論に至ったと語っている。選手会とも協議を重ねた上での判断であることも明かされた。
B1については、選手人件費総額のみが公開対象となり、個別契約条件の公表は行われない。公開時期については、シーズン開幕後の状況が落ち着く毎年11月頃を想定しているとのこと。島田チェアマンは「移籍市場やシーズン序盤への影響を避けるための配慮」と説明した。
選手契約情報の公開は、サラリーキャップ運用の実効性を高める意味合いも持つ。報酬レンジや契約条件が可視化されることで、リーグ全体の水準が共有され、不透明な運用や憶測が生まれにくくなる。島田チェアマンは「曖昧さがあると、どうしても裏をかこうとする動きが出てくる」と述べ、透明性確保の重要性を指摘した。
今回の公開方式は、育成補助金制度、ドラフト制度、サラリーキャップの厳格化と並び、B.革新を構成する重要な要素の一つである。島田チェアマンは「選手、クラブ、ファンが同じ情報を共有できる状態を作りたい」と語り、制度全体としての整合性を強調した。
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