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現役引退の宮崎早織がオールスターでMIP獲得…元ENEOSの先輩たちとの共演に涙、ファンへ感謝

現役最後のイベントで笑顔が絶えなかった宮崎早織 [写真]=W LEAGUE
バスケットボールキング編集部

 5月3日、国立代々木競技場第二体育館にて「春日井製菓 presents Wリーグオールスター 2025-26 in 代々木」が開催され、Wリーグは2025-26シーズンの幕を下ろした。今回のオールスターゲームはリーグ推薦なしで、すべてファン投票によって出場メンバーを選出。順位ごとにTEAMシリウスとTEAMアンタレスに振り分けられ、会場を訪れたファンとともに楽しみながらも、締めるところは締め、101-100の接戦でTEAMシリウスが勝利を収めた。

 今シーズン限りでの現役引退を表明しており、このオールスターが最後の公式イベントとなった宮崎早織ENEOSサンフラワーズ/TEAMアンタレス)は、終始笑顔で会場を盛り上げた。両軍最多となる31得点を記録した宮崎は、見事にMIPを受賞。試合後のメディア対応では、充実した表情で最後の一日を振り返った。

■本音は「MVPが獲りたかった!」

 最後のイベントを終え、「十分楽しめました。疲れました。もう朝も早かったんで、もう結構今日は爆睡ですね」と、飾らない言葉で心境を明かした宮崎。MIPという素晴らしい賞を獲得したものの、「コーチも気を遣って私を試合に出し続けてくれましたし、チームメートもみんなパスをくれたので、本当はMVPを取りたかったですけど」と本音をのぞかせた。

 メディアからMVPを獲る気持ちがあったか問われると、「当たり前じゃないですか! 全然MVP獲りたかったですよ。アワードも獲りに来たかったんですけどね、選ばれなかったです」と、明るいキャラクターそのままに悔しさを口にしつつ、「3ポイントシュートも決めたかったですね」と笑みを浮かべた。試合でアウトサイドシュートが決まらなかったことについては「もう単なる練習不足ですし、やっぱシューターの皆さまはすごいなと思いました」と語り、シューター陣へ称賛を送った。

 試合中には、宮崎の希望により、かつてENEOSで苦楽をともにした吉田亜沙美(三菱電機コアラーズ)、渡嘉敷来夢、岡本彩也花(ともにアイシンウィングス)、宮澤夕貴(富士通レッドウェーブ)と即席でチームを組み、元トヨタ自動車勢とマッチアップする場面もあった。宮崎は「元ENEOSの選手たちと一緒にコートに立ちたいなとは思っていたので、コートに立てて良かったなと思います。相手はトヨタにしてもらって、出てもらいました」と、自らのリクエストで実現した特別な瞬間だったことを明かした。

現所属と元所属によるENEOSvsトヨタ自動車が宮崎のリクエストで実現 [写真]=W LEAGUE

 偉大な先輩たちとの日々について問われると、「岡本さんもそうですし、渡嘉敷さんもそうですし、吉田選手に限っては私ずっとファンでしたし。あとは宮澤選手は多分一番私の近くにいて一番育ててくれた先輩でもあったので、これまでのこと思い出すなとは思いました」と回顧した。「先輩より先に引退ですね?」という問いかけには、「そうですね、先輩たちより後に入って先にいなくなるっていう」と笑顔で応じた。

 そして「今は違うチームになってる先輩たちが各チームのエースになってますし、その選手たちがいるチームが毎回どこかしら優勝してはいたので、そういう選手たちと一緒にやれてた時期があるっていうのは、誰しもがやれることではないですし、本当に幸せだった、かけがえのない時間だったなとは思います」と、充実した現役生活を振り返った。

 試合後、かつてENEOSに所属していた先輩たちとの記念撮影に臨んだ宮崎。カメラの前に並び、ともに戦った日々や様々な思い出が頭を巡ると、これまで笑顔を絶やさなかった彼女の目から思わず涙が溢れ出た。「やり残したことはありません」と語っていたが、特別な仲間たちとの最後の瞬間は、感極まるものがあった。

■「一人ひとりに価値があるから、追い込まないで楽しんで」

最後のオールスターでMIP賞受賞 [写真]=W LEAGUE

 Wリーグの後輩たちには、「本当にいろんな選手が出てきて、素晴らしい選手たちもいますし、これからももっともっといろんな結果を求められていくと思います。でも、本当に一人ひとりに価値がありますし、自分を自分で追い込まないでほしいなと思うので。本当に自分が思い描いているような未来をちゃんと私はこう作って辞めれたので、楽しんでやっていってほしいなと思います」と、温かいエールを送った。

 最後に、会場に駆けつけたファンとの交流について「結構できたのでうれしかったです」と喜びを口にした宮崎。数々のタイトルを獲得し、日本代表としても輝かしい功績を残した司令塔は、最後まで彼女らしく明るく駆け抜け、応援し続けてくれたすべてのファンへの深い感謝とともに、華やかなキャリアに終止符を打った。

文=入江美紀雄

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