1時間前

千葉ジェッツ・金近廉「何が必要なのか理解してコートに戻ることができた」…ケガから復帰後に見せた成長

CS進出会見後に取材に応じた千葉Jの金近[写真]=金田慎平
バスケ情報専門サイト

■RS5連勝でCSへ「本当にしんどいシーズンではありましたけど、良い形でCSに入れる」

 5月4日、「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2025-26」進出記者会見が行われ、千葉ジェッツを代表して出席した金近廉が取材に応じた。

 今シーズン、好不調の激しい波があった千葉J。レギュラーシーズン開幕からBリーグ記録となる開幕10連勝を達成。しかし1月にインサイドの大黒柱であるジョン・ムーニーの離脱からチーム成績が低迷し、同一カードで連敗や、大逆転劇を許す試合もあった。「シーズン序盤は10連勝ですかね。本当に良い形で入ることができたんですけど、そこからケガ人だったり、あとはやっぱり相手もスカウティングをして対策をしてくるなかで、なかなか自分たちの目指してるバスケットボールっていうのをできない時期が特に中盤ずっと続いていました」と語った金近。「そのなかで本当に全員がステップアップをして、誰かがいなくても、ほかのメンバーで補い合って戦うっていうところをシーズン通してできたので、それが今、まだケガ人がいますけど、ある程度メンバーがそろっていくなかで、よりチーム力っていうのが高まったと思います。シーズン終盤にかけて勝利を重ねることができたので、本当にしんどいシーズンではありましたけど、良い形でCSには入れるかなとは思います」と、シーズンを振り返った。

今シーズン成長を見せた金近[写真]=B.LEAGUE

 今シーズンの東地区の順位争いは激戦に次ぐ激戦。最終戦の結果によっては群馬クレインサンダーズと順位が入れ替わる可能性があったなかで千葉Jは5連勝でレギュラーシーズンを締めくくり、もがきながらCSクォーターファイナルのホーム開催権を勝ち取った。「僕としてはここまで2シーズン、CSには出させてもらってるんですけど、すべてアウェーでの試合だったので。やっぱりアウェーで連戦が続くとタフですし、本当に負けたら終わりの試合なのでホームで試合できるっていうのは本当にすごくプラスになると思います。それが初戦できたら、その勢いのまま優勝まで行けると思う」と、自身にとっては初のCSホーム開催への思いを言葉にした。

■ケガに苦しむも「外から千葉Jのプレーを客観的に見ることもできた」

 今シーズンの千葉Jは、シーズンを通してケガとの戦いも印象に残る。シーズン序盤ではナシール・リトルが負傷で離脱。ムーニーは現在もインジュアリーリストに登録されたままと、厳しい状況は続いた。金近も12月6日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦で肩を負傷。1カ月以上コートから離れた。「初めての長期の離脱。本当に今までやってきたなかでも一番長いぐらいバスケットをやらない期間があった」と明かした金近は、その期間で得たものがあったという。「外から千葉Jのプレーを客観的に見ることもできましたし、今自分がこのチームにとって何が必要なのかっていうのを理解してコートに戻ることができた。本当に先輩方にも助けてもらいながらですけど、今はすごく良い状態でこれてるかなと思います」

 3ポイントシューターのイメージが強い金近だが、ケガから復帰後は客観視した千葉Jに必要なプレーを体現している。オフェンスではインサイドへのアタックや、ディフェンスでも長身を生かしたブロックや、千葉Jの課題とも言えるリバウンドでも体を張った。

Bリーグに入ったタイミングからシューターという役割を主にやってはきましたけど、自分のなかではもっとほかの面でチームに貢献できると思ってました。やっぱりレベルが上がるなかでそこにアジャストしていくのは難しいことなんですけど、3年かけて一つずつできないことを潰していって、それが逆に今強みになってきてる部分もあります。

 そこは本当に今シーズンだけではなくて、これまでの積み重ねで、今シーズン自分のなかではある程度納得したパフォーマンスが出せています。それをまたチャンピオンシップっていうより高いレベルで、できるようになればもう一つレベルアップできると思うので、そこも挑戦ではあるかなと思います」

3ポイントだけではない貢献度を見せた金近[写真]=B.LEAGUE

■「琉久と一緒に頑張りたいと思います」

 Bリーグ開幕以来、今回で9回目を迎えるCSにすべて出場している千葉Jだが、王者になったのは1度だけ。強豪と謳われるチームでも勝ち進むことの難しさを物語っている。2度目のタイトル獲得のキーポイントについて金近は、「試合の出だしのところと、あとはやっぱり第3クォーターの出だし。両方とも前後半の出だしの部分でリードを取れるようになると、その流れのまま前後半進めていけると思います。そこが今シーズンのチームの課題でもありましたし、シーズン終盤にかけて改善されてきてはいる。それはスタートの5人だけじゃなくて、ベンチも含めてチーム全体でカバーし合いながら良い流れを持ってくるっていうことは、チームとして課題」と分析した。

 そのなかでキーマンになる選手を問われると、「んー…(瀬川)琉久ですかね」と少し悩みながらも回答。「一緒に出てる時間帯も多いですし、彼が今シーズン少しスカウティングされてうまくいかないことが多くて、大変な時期もあったと思いますけど、彼なりに改善して努力してやってるところを見てるので」と、後輩の努力がチームの力になると語った。「昨シーズンは、富樫さんのケガもあってスタートで出る機会が多かったですけど、今シーズンはまた違ったところからのチームに対する貢献っていうのをCSでも見せてくれると思う。本当に琉久もそうですし僕も、若手がベンチから出てしっかりと良い流れで、勢いをそのまま持っていくことができれば本当に絶対勝てると思う。琉久と一緒に頑張りたいと思います」

金近が期待を寄せる瀬川[写真]=B.LEAGUE

 混戦となった今シーズンのBリーグ。最終節でCSクォーターファイナルの対戦カードが確定した。千葉Jは群馬クレインサンダーズ(東地区3位/ワイルドカード1位)と対戦する。レギュラーシーズンでは2試合を戦い連勝を収めたが、シーズン終盤に調子を上げてきたチームだけに激戦が予想される。「(群馬は)接戦の試合になると強いなっていう印象が本当にあるので、そこに持っていかせないように出だしから10、20点っていう差を取ることができれば、自分たちのペースに持っていけると思います。でも、接戦のゲームでも勝ちきれるっていうところは、千葉Jとしてもこのシーズン通して培ってきた力ではあるので、どういう展開になっても本当に最後まで、特にディフェンスのところを崩さずにやれば絶対に勝てるかなと思います」

 自身にとって初のCSホーム開催となる金近は、「初戦が特に大事」と語り、「毎試合1万人の人が来てくれて、自分たちとしてもすごく良い環境で試合ができました。CSはそれ以上の声援で応援してくれると、絶対に優勝まで行けると思うので、まずは初戦頑張りたいなと思います」とブースターへメッセージを送った。

毎試合のように1万人が集まる千葉JのホームLa La arena TOKYO-BAY[写真]=B.LEAGUE

金近 廉の関連記事

千葉ジェッツの関連記事

Bリーグの関連記事