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ラトビア代表との2試合で先発出場…攻防において存在感を発揮した舘山萌菜

178センチのオールラウンダー舘山萌菜[写真]=伊藤大允
フリーライター

 5月16、17日、『三井不動産カップ2026(神奈川大会)バスケットボール女子日本代表国際試合』が横浜BUNTAI(神奈川県横浜市)で行われ、女子日本代表は女子ラトビア代表を相手に初戦は98-73、翌日の2戦目は76-69で勝利した。

 この2試合でベテランの髙田真希(デンソーアイリス)、渡嘉敷来夢(アイシンウィングス)に林咲希(富士通レッドウェーブ)、そしてWNBAのゴールデンステイト・ヴァルキリーズからドラフト指名を受けた田中こころ(ENEOSサンフラワーズ)らとともにスターターに名を連ねたのが舘山萌菜(日立ハイテククーガーズ)だ。

 舘山は、札幌山の手高校(北海道)3年生のときにウインターカップ・ベスト4入りし、白鷗大学でもインカレ優勝など世代のトップに位置してきた。大学卒業後は日立ハイテクに入団。1年目となった2025-26シーズンは全24試合にスターターとして出場し、フューチャーリーグ優勝に一役買った。個人でもルーキー・オブ・ザ・イヤーをはじめ、ベスト5〈スモールフォワード〉、アシストランキング1位など3つのタイトル獲得している。

 日本代表ではコーリー・ゲインズヘッドコーチ体制となった昨年から候補入り。昨年の三井不動産カップでもコンスタントに得点とリバウンドで数字を残した。ゲインズHCの初陣となった7月の『FIBA女子アジアカップ2025』には同時期に行われていた『FISUワールドユニバーシティゲームズ』に女子ユニバ代表として参加していたため出場はならなかったが、今年も4月のアメリカ遠征から代表メンバーとして活動している。

「(昨年から)やっていることは変わらないので、その積み上げてきているものを継続して、合宿に呼ばれたら思い切りやろうと思っています」という舘山は、三井不動産カップでのスターター起用には「スタートで指名されたときはすごく驚いたし緊張もしたのですが、変に考えすぎず、周りの選手もベテランの方たちだったので、自分が何かをするというよりかは、自分の仕事を全うするということだけを考えてコートに入るようにしました」と、振り返る。

先発出場も自身のやれることに集中したという[写真]=伊藤大允

 2試合ともに約14分間の出場で1戦目は5得点3リバウンド2スティール、2戦目では7得点8リバウンドをマーク。1戦目ではチームが重きを置くハイプレッシャー・ディフェンスを体現するように執拗なディフェンスで数字に表れない貢献も大きかった。また2戦目では、苦しい場面での得点やチームトップとなる8本のリバウンドで勝利を後押し。特にリバウンドに関しては「チームとしてディフェンスリバウンドを1試合5本増やすことに取り組んでいて、コーリーもミーティングで強く言っていました。私は背がある分、(リバウンドに)からめば、味方の誰かの手に(ボールが)わたる確率も上がると思って意識して飛び込むようにしてました」という。

 さらにディフェンスについては「ガードなど(ポジションが)上の選手につくことが多いので、しっかり足を動かすこと。ディフェンスの強度はガードから始まるということはコーリーが言っていることなので、そこは意識していました。昨日(1戦目)の試合ではセンターの方がディフェンスでプレッシャーをかけてくれてたので、そこで悪いパスが出て、自分の手に当たったという感じでした。昨日(1戦目)はディフェンスは良かったと思いますが、今日(2戦目)は個人的にプレッシャーが足りていなかったので、そこは課題としてこれからも取り組んでいきたです」と、試合を通しての手応えと課題を的確に語った。

 ほかにも、「シュート力のところ。周りの選手から“打たせたい”と思ってもらえるような選手にはなれていないので、そう思ってもらえるように練習から打てるときはしっかり打って、決めること。そこで信頼を得られるようにしていきたいす」と、見えてきた課題はある。

 9月に開催される『FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026』のメンバーについては「今は育成の時期でロスター選考に関してはまだ考えていない」と、ゲインズHCは語っている。だが、こうした試合や練習でのパフォーマンスは選手にとってはアピールの場になるはずだ。

「今の時点で(メンバーが)決まっているわけではないので、逆に言えば入れる可能性もあると捉え、3ポイントシュートを武器の一つと言い切れるような実力をつけなくてはいけないと思っています。それと、田中(こころ)選手や町田(瑠唯/富士通レッドウェーブ)選手などガード陣は(相手に)マークされると思うので、そうなったときに自分が切っていってリングにアタックすること。周りの選手との合わせでも周りを生かしながら自分も得点ができるようなプレーをしていきたいです」と、語った舘山。178センチのオールラウンダーは、秋に控える世界大会の出場に向けて意欲を燃やしている。

文=田島早苗

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