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【Bプレミアクラブ展望】長崎ヴェルカ「初制覇はゴールにあらず…変化乗り越え再び頂点へ」

今季も長崎を支える活躍が期待されるブラントリーと馬場[写真]=B.LEAGUE

 2020年のクラブ創設から6年、B3参入から5シーズン目でBリーグの頂点に到達。長崎ヴェルカは一貫したコンセプトによる強化が実り、早くもリーグの歴史に残るクラブとなった。旋風を巻き起こしたポジションレスバスケットは、オンザコートフリーへの移行も相まって、ここからリーグ全体のトレンドになっていく可能性もある。

 今シーズンはディーン・ヴィッカーマンヘッドコーチが新たに就任。モーディ・マオール前HCとは対照的なキャラクターながら、実績は申し分ない。一方で、昨シーズンの得点源だったスタンリー・ジョンソンイヒョンジュンがそろって退団した。特にオフェンス面では決して小さくない穴が空いたが、新加入のリーヴァイ・ランドルフはジョンソンに勝るとも劣らない支配力を持つ。また、クラブ創設時から在籍してきた狩俣昌也が引退した一方、移籍していた髙比良寛治が1シーズンで復帰し、カルチャーの継承と進化もスムーズに進みそうだ。

 主力の入れ替わりがあったとはいえ、馬場雄大ジャレル・ブラントリーらスターターがこぞって残留したことは心強い。継続選手の中で今シーズンの台頭が期待されるのは星川堅信。常にハードワークするアグレッシブなプレースタイルにはかねてより定評があったが、今シーズンは大化けする可能性がある。身体能力の高い田中流嘉州の成長にも期待がかかる。

 王者となったことで、今シーズンは他クラブからこれまで以上に強い警戒を受けることになる。加えて、指揮官が代わり、チームを支えた柱も抜けた。昨シーズンとは異なる状況で、再び頂点を目指さなければならない。その変化を乗り越え、再び優勝争いの中心に立つことができるか。昨シーズンのリーグ初制覇がゴールではなかったことを証明するシーズンになる。

■キープレーヤー/SF #9 森川正明

■キープレーヤー/SF #9 森川正明

[写真]=B.LEAGUE


 昨シーズンは開幕前に怪我に見舞われ、無念のシーズン全休という憂き目にあったため、チームの快進撃をベンチの外で見守るしかなかった。一昨シーズンは40パーセントを超える3ポイントシュート成功率を誇ったとはいえ、移籍1シーズン目も怪我で早々に戦線離脱しており、本人としては長崎に貢献した実感がまだ薄いだろう。

 今シーズンはコートに立ち、自身の手で長崎を頂点に導くチャンス。かつて横浜ビー・コルセアーズの躍進にも寄与したシューター兼ムードメーカーの完全復活が、今シーズンの長崎の運命を大きく左右することは間違いない。

文=吉川哲彦

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