2020.01.15
9日から12日の期間で開催される「第95回天皇杯・第86回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」のファイナルラウンド。男子・天皇杯は大会3連覇中であった千葉ジェッツが2次ラウンドで姿を消し、より混戦模様を呈している。9日行われる準々決勝は、トーナメントの左側から順にサンロッカーズ渋谷vsレバンガ北海道、滋賀レイクスターズvsシーホース三河、川崎ブレイブサンダースvsアルバルク東京、宇都宮ブレックスvs富山グラウジーズという組み合わせとなった。
今季のリーグ戦では、現在4連勝中のSR渋谷に対し北海道は4連敗中と対照的だが、第14節での対戦では延長戦の末に北海道が勝利。さらに天皇杯に目を向ければ、北海道は2次ラウンドで千葉を倒して勝ち上がってきた勢いがある。今季限りでの引退を表明している折茂武彦にとっては最後の天皇杯となり、チームもより優勝への想いが強いことだろう。SR渋谷は、ケガから復帰して試合勘を取り戻しつつある石井講祐の働きがカギとなりそうだ。
琉球ゴールデンキングスに勝利した滋賀と、名古屋ダイヤモンドドルフィンズを退けて8強入りした三河の対戦も激戦必須。“一発勝負のトーナメント”での経験は、大会優勝経験のある三河が勝っているが、リーグ戦では滋賀に2連敗を喫している。熊谷航と齋藤拓実、どちらの若手ポイントガードが試合を優位にコントロールできるか。滋賀が初戦で勢いに乗れば、一気に初優勝まで駆け上がるかもしれない。
川崎vsA東京はリーグ戦を含めても今シーズン初対決となるが、ともに主力にケガ人を抱えている状態だ。優勝を手にするには、当然その穴を埋める控えメンバーの活躍が必須。川崎は増田啓介、A東京は小酒部泰暉らの“現役大学生Bリーガー”がチームを救うニューヒーローになれるかにも注目したい。
悲願の初優勝を狙う宇都宮も、12月11日の試合で負傷した遠藤祐亮、前節のリーグ戦を欠場した竹内公輔が出場するかは不透明。しかし、前回大会決勝では富樫勇樹(千葉)に劇的弾を沈められた悔しさがあり、「今年こそは」と意気込んでいるに違いない。準々決勝で対戦する富山は7日にダニエル・オルトンが契約満了で退団しており、帰化選手となったライアン・ロシターを軸にインサイドを制圧したい。対する富山は葛原大智、前田悟のアウトサイド陣がどれだけ得点を奪えるかが初戦突破のカギを握るだろう。
令和初となる全日本の頂点に立つのはどのチームか。日本最高峰のバスケットボールが味わえる4日間が、まもなく幕を開ける。
2020.01.15
2020.01.09
2020.01.09
2020.01.06
2020.01.05
2020.01.04