2019.05.14
1月30日、アルバルク東京はホーム、アリーナ立川立飛でレバンガ北海道を82-52と30点もの差をつけて勝利。3連勝を飾った。前半は北海道のチェンジングディフェンスに手を焼いた部分もあったが、後半に入りゾーンを攻略し出すと、得意の速攻を随所に繰り出すことにも成功した。
その試合内容は久しぶりの快勝だったと言えよう。前節の大阪エヴェッサとの対戦では2勝をあげたものの、決してイージーな内容ではなかった。大阪との対戦は第4節(10月20日・21日)の川崎ブレイブサンダース戦以来のホーム連勝となるのだが、これが物語っているように、今シーズンのA東京は上位だけでなく下位のチームにも星を落とすことが多い。
開幕直前にFIBAアジア・チャンピオンズカップに出場する強行日程を強いられた。さらに、日本代表の活動で竹内譲次、田中大貴、馬場雄大という主力選手がチームから離れることも多く、フルメンバーでじっくりと練習する期間も少ない。そのため昨シーズン、リーグを制した原動力であった細かく、ハードなトレーニングも課せない日が多かったという。
現在チームはどのような状況なのか、北海道戦後、司令塔の安藤誓哉に聞いてみた。「北海道のディフェンスもやっぱりタフでしたし、各チームともうちのピック&ロールに対して、いろいろと仕掛けをしてきます。基本的にはどの試合もタフですね」と分析する。昨シーズンのチャンピオンに対して、対戦チームが対抗策を練ってくるのは当然のこと。ただ、それに対して安藤らしくポジティブに受け止めているようだ。
「ここ30試合くらい、いろんな(守りの)パターンを相手チームがある程度見せてくれるので、今はすべてを受け入れてというところです。徐々に解決策を見出して、最後に勝負です。まず問題を相手チームが出してくれているので、そこをどれだけ解けるかってところですね。頑張りたいです。僕たちはまだまだ成長できます!」
今年に入っても、レギュラーシーズン、天皇杯、Bリーグオールスターゲームと多忙な日が続いたものの、ここに来てフルメンバーでじっくり練習する時間ができ、チームの立て直しも同時に図られているようだ。
「ルカはチームを引き締め直しているところです。今は相手がどうこうではなく、どれだけ自分たちのバスケットを追求してやり続けることができるかだと思います。(勝ち星については)気にせず、目の前の試合を一つひとつ戦うのみです」
安藤はまっすぐ前を向いた。
文=入江美紀雄
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