2019.12.15

オフェンス面が課題の両軍、どちらも難局を力強く打開できる選手の出現に期待

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックスvs新潟アルビレックスBB(@豊橋市総合体育館)
第1戦:12月15日18時5分、第2戦:12月16日19時5分

 今季17試合目でようやく初勝利の歓喜に沸いた三遠ネオフェニックス。バイウィーク中に短期契約で獲得したミッケル・グラッドネスに加え、昨季途中まで在籍したロバート・ドジャーと再び契約してシーホース三河戦に臨んだが、課題の得点力を回復するには至らず、ロースコアの末に敗戦。ドジャーは復帰戦で22得点と持ち前の得点力を発揮したものの、古巣に挑んだグラッドネスは18リバウンドをもぎ取りながらも得点は10点に終わり、チームをけん引しきれなかった。それでも、戦列復帰3戦目で最長の23分48秒に出場した鈴木達也が、7アシストの数字を残したことは明るい材料だ。

 今節の相手は、今季初対戦となる新潟アルビレックスBB。その新潟は富山グラウジーズに第4クォーターで26得点を許し、今季2度目の5連敗となった。シューターの池田雄一を欠きながらも3ポイントを10本決め、その成功率は5割に乗ったが、ターンオーバーが実に19個。オフェンスの軸となるラモント・ハミルトン今村佳太の2人だけで12個を犯し、自滅と言っていい内容だった。昨季25勝5敗だった地区内の対戦は現時点で7戦全敗。今節連敗すると、昨季のトータル15敗も早々に超えてしまうことになる。

 互いに危機感を募らせなければならない状況で、重要になってくるのはメンタルの強さ。ともにオフェンス面に課題を抱えていることを考えると、難局を力強く打開できる選手の出現に期待したい。三遠では西川貴之が開幕から安定感のある働きを披露しており、得点面で西川に続く日本人選手が1人でも欲しいところだ。新潟は、なかなかコンディションが上がっていなかった柏木真介が前節に13得点と存在感を発揮。タフな日程の中ではあるが、コート上の他の4人に安心感を与える柏木の踏ん張りが求められる。加えて、2ケタ得点から遠ざかっている今村が得意の1対1でどれだけ得点を伸ばせるかという点も勝敗に大きな影響を与えるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・三遠(ヘッドコーチ:河内修斗)
ロバート・ドジャー
デビン・イーバンクス※インジュアリーリスト
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明
太田敦也
柳川龍之介
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
西川貴之
鈴木達也
菅野翔太
ミッケル・グラッドネス
カイル・バローン

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
森井健太
上江田勇樹
今村佳太
池田雄一
ニック・パーキンズ
ラモント・ハミルトン

BASKETBALLKING VIDEO