2020.01.31

サンロッカーズ渋谷は山内盛久と渡辺竜之佑、琉球ゴールデンキングスは満原優樹がキーマン

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サンロッカーズ渋谷vs琉球ゴールデンキングス(@青山学院記念館)
第1戦:2月1日17時5分 第2戦:2月2日14時5分

 勝率で並ぶ千葉ジェッツとの直接対決で東地区3位返り咲きを狙ったサンロッカーズ渋谷だが、予想外にハイスコアとなった展開で抜け出しきれず、8点差で敗戦。3ポイントは5割近い成功率で決めたが、優れたディフェンダーという点で石井講祐を欠いたことが試合展開に影響した側面は少なからずあったはずだ。この直接対決に敗れたとはいえ、千葉戦は2勝1敗とまだリードしており、地区首位の宇都宮ブレックスとも星3つの差でしかない。アルバルク東京も含めた同地区決戦を3月以降に控え、すべて他地区との対戦となる2月をどう乗りきるかが重要だ。

 もちろんその道は決して楽な道ではなく、最初の相手は西地区で首位争いを演じる琉球ゴールデンキングスという難敵だ。その琉球も前節は大阪エヴェッサと勝率が並んだ状況で直接対決を迎えたが、最後まで1点を争う展開の中、同点の残り41秒に被弾した3ポイントが致命傷となり、6点差で競り負けた。大阪を72得点に抑え、ジャック・クーリーも23得点21リバウンドでチームをけん引したものの、3ポイントが精度を欠いたこととフリースローによる失点が多かったのが痛かった。1月は3勝4敗と負け越しに終わり、背後からは京都ハンナリーズ滋賀レイクスターズの足音も聞こえ始めている。今チームに最も必要なのは我慢強さだろう。

 このカードは第29節にも組まれており、今節が第1ラウンドとなる。かつて琉球に在籍した伊佐勉ヘッドコーチと山内盛久渡辺竜之佑が古巣を迎え撃つと同時に、満原優樹にとっては昨季まで3シーズンにわたってホームアリーナとして過ごした青山学院記念館への初凱旋。スターター起用もあった開幕当初に比べると出場時間が減少気味で、3ポイントの成功率も少しずつ下がってきている満原だが、慣れ親しんだコートで戦うことは本来の持ち味を取り戻すチャンス。現状を打破したいチームの起爆剤になるという意味でも、満原の奮起は欠かせない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
関野剛平
セバスチャン・サイズ
ファイサンバ
ベンドラメ礼生
チャールズ・ジャクソン
杉浦佑成
渡辺竜之佑
野口大介
広瀬健太
石井講祐
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔※特別指定
田渡修人

・琉球(ヘッドコーチ: 藤田弘輝)
石崎巧
福田真生
並里成
デモン・ブルックス
ナナーダニエル弾※特別指定
長谷川智伸
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
満原優樹
小野寺祥太
ユージーン・フェルプス
ジャック・クーリー

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