2021.09.30

【広島vs北海道】昨季からの飛躍を目指す両軍…大型補強の広島はチームディフェンスが勝利へのカギ

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズ vs レバンガ北海道(@広島サンプラザホール)
第1戦:10月2日11時55分 第2戦:10月3日12時55分

 両チームともに昨シーズンは地区最下位。西地区・広島ドラゴンフライズと、東地区・レバンガ北海道のどちらが開幕節を制するのか。

 広島は日本代表経験者の辻直人、昨シーズンの得点王であるニック・メイヨ寺嶋良青木保憲といった若手ガードら6名の新戦力を獲得。朝山正悟ら既存戦力との融合により、期待の膨らむ戦力を整えた。そして個性的な選手を束ねる指揮官には、ディフェンス構築に定評のあるカイル・ミリング氏を招聘した。リーグワースト2位だった平均失点の改善は、彼らが躍進を図るうえで一丁目一番地と言える。

 一方、北海道は折茂武彦社長が盟友の佐古賢一氏をヘッドコーチに迎えた新体制で最下位脱出を目指す。橋本竜馬ら7名が継続した一方で、新加入選手たちはチームに変化を与えてくれそうだ。プレシーズンゲームにあたるTOHOKU CUPと三遠ネオフェニックス戦で計4勝1敗。特に司令塔の寺園脩斗が味方を生かすアシストを量産し、デモン・ブルックスや、昨シーズン韓国リーグ得点王のショーン・ロングが内外角から得点を重ね、期待にたがわぬ活躍を見せた。

 広島は開幕節、ディフェンスを仕上げて、どれだけ戦えるか。北海道の起点・寺園脩斗にマッチアップが予想される寺嶋良青木保憲はもちろん、チームでディフェンスの集中力を切らしたくない。対する北海道は、タレントそろいの広島に粘り強く戦えるか。昨シーズン、リーグワーストだったリバウンドの局面で、まずは競り負けたくない。佐古HCにとっては、かつて指揮を執った古巣との対戦でもある。

文=大橋裕之

■ロスター
・広島(ヘッドコーチ:カイル・ミリング)
寺嶋良
トーマス・ケネディ
朝山正悟
辻直人
青木保憲
アイザイア・マーフィー
船生誠也
グレゴリー・エチェニケ
チャールズ・ジャクソン
柳川幹也
ニック・メイヨ

・北海道(ヘッドコーチ:佐古賢一)
橋本竜馬
ナナーダニエル弾
牧全
寺園脩斗
ダニエル・ミラー
中野司
桜井良太
玉木祥護
山口颯斗
ショーン・ロング
デモン・ブルックス
葛原大智

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