2021.12.27

【広島vs滋賀】広島は課題であるターンオーバーを減らし、年内最終戦で滋賀撃破を狙う

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズ vs 滋賀レイクスターズ(@広島サンプラザホール)
12月29日19時5分

 ディフェンスが機能しはじめた両軍が、年内最終戦を飾れるか。西地区4位の広島ドラゴンフライズが、ホームで同8位の滋賀レイクスターズと対戦する。

 広島はバイウィークが明けてから6勝3敗と白星が先行中。特に直近6戦は敗れた試合も含めて平均72失点の堅守が光る。前節、秋田ノーザンハピネッツ戦は第1戦を落としたものの、第2戦では第2クォーターを9点に封じると、後半に入って寺嶋良らの3ポイントシュートで勝利を引き寄せた。ターンオーバーから相手に得点を与えるシーンは依然目立つが、マンツーマンディフェンスとゾーンディフェンスを併用して、粘り強さが出てきた印象だ。

 一方、滋賀は前節、新潟アルビレックスBB戦で約2カ月ぶりの連勝を記録。第1戦はスティールとリバウンドで奮闘し、失点を今シーズン最小の59点に抑えた。第2戦は前半終了時点で1点差と接戦に持ち込まれるが、後半に得意の速い攻撃を繰り広げ、90-77で走り勝った。相手のガードに8本のオフェンスリバウンドを与えたことは課題であるものの、今シーズン平均88.9失点のディフェンスがようやく整備されつつある。

 今節の見どころは、広島が滋賀のディフェンスに対してどれだけミスを減らせるか。広島のターンオーバーはB1で5番目に多く、前節もそこから20失点以上を喫した。寺嶋、青木保憲らガード陣をはじめ、チームでプレッシャーをかいくぐることがポイントだろう。

 対する滋賀はディフェンスからアップテンポな攻撃へつなげられるか。前節、柏倉や林翔太郎が古巣相手に奮起したように、今度は森山修斗小澤智将の力で連勝更新を目指す。

文=大橋裕之

■ロスター
・広島(HC:カイル・ミリング)
寺嶋良
トーマス・ケネディ
朝山正悟
辻直人
青木保憲
アイザイア・マーフィー
船生誠也
グレゴリー・エチェニケ
チャールズ・ジャクソン
中村拓人 ※特別指定
柳川幹也
渡部琉 ※特別指定
佐土原遼
ニック・メイヨ
井手拓実

・滋賀(HC:ルイス・ギル)
オヴィ・ソコ
澁田怜音
小澤智将
今川友哲
柏倉哲平
キーファー・ラベナ
野本大智
星野京介 ※特別指定
トビンマーカス海舟 ※特別指定
ノヴァー・ガドソン
林翔太郎
ショーン・オマラ
森山修斗
川真田紘也

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