2025.07.09

篠山竜青や橋本竜馬らが復興支援活動“88 SMILE in Noto”開催…バスケで被災地に笑顔と希望を届ける

[写真]=88 Basketball
バスケ情報専門サイト

 6月28日、石川県輪島市の日本航空高等学校石川で、篠山竜青川崎ブレイブサンダース)、橋本竜馬ベルテックス静岡)、湊谷安玲久司朱(元横浜ビー・コルセアーズ)が主催する社会貢献型プロジェクト「88 SMILE in Noto」が開催された。これは、令和6年に発生した能登半島地震・豪雨災害の被災地支援を目的としたもので、トークショーやクリニックを通じて、地域の子どもたちに笑顔と希望を届けた。

■前日視察で被災地の現状を自ら確認

 イベント前日の6月27日には、地元の3人制プロバスケットボールチーム「ECHAKE‑NA NOTO」の池田智美らと共に被災地を視察。輪島朝市跡地では火災により大規模な更地が広がる様子に驚き、白米千枚田では復旧が進むエリアと大規模崩落により未だ復旧できていないエリアとのコントラストに胸を痛めた。

 また、震災によって8~9割の建物が解体を余儀なくされるほど深刻な被害が残っている南志見地区も訪問。そこでは地元の経営者の方に直接話を聞く機会があったという。「人のいない場所を元気にし、人が戻ってくるようにすることが大事だ」と語って、カフェや福祉施設を運営する彼らは、訪問ツアーやイベントを積極的に企画し、「明るい表情を社員に見せたい」と地域の再生に向けた強い“覚悟”を示していた。

[写真]=88 Basketball

■トークショーやクリニックで子どもたちと直接交流

[写真]=88 Basketball


 28日のイベント当日は輪島市や珠洲市、志賀町、金沢市などから約50人の子どもたちが参加。午前中のトークショーでは選手たちが本音で応答。「ミスの切り替え方」「フリースローの秘訣」など多数の実践的質問が飛び交い、子どもたちと笑顔で交流した。

 その中には「バスケ人生で一番いいプレーは?」という質問もあり、これに篠山は2018年のワールドカップアジア地区予選のオーストラリア戦で、大金星を決定づけた自らのリバウンドからのレイアップシュートを挙げた。一方の橋本は「複数の玉を一気に皿に載せるけん玉を1回で決めたこと」と回答して子どもたちの笑いを誘った。

篠山が人生最高のプレーとしてあげたシーン[写真]=fiba.basketball

 昼食には地元輪島の「ゴーゴーカレー」が振る舞われ、選手と子どもたちが交流。似顔絵を贈呈したり、篠山の特徴的な試合前のストレッチを真似したりするなど、リラックスした時間が過ごされた。
 
 午後からはバスケットボールクリニックが開催され、スポーツリズムトレーニングのインストラクター資格を持つ池田を中心に音楽に合わせて楽しくウォーミングアップ。その後は篠山が中心になってボールを使ったトレーニングを行い、最後には子どもチーム対選手チームの試合を実施。選手と子どもたち双方のプレーに歓声が響き渡り、イベントは笑顔に満ちたクライマックスを迎えた。

 最後に集合写真を撮影し、充実の一日を記録。イベントを終えた篠山、橋本、湊谷は今回のイベントを振り返って以下のようにコメントしている。

[写真]=88 Basketball


篠山竜青
「クラウドファンディングにご協力いただいた皆様のおかげで、能登に伺うことができました。
メディアでは知れない現実を見え、直接自分の目で見ることの大切さを感じました。
トークショーとクリニックでは子供達のたくさんの笑顔が見られて嬉しかったです。
このご縁を大切に、この一回ではなく、引き続き能登の皆さんとの絆を深めていけたらと思います。ご協力していただいたECHAKE-NA NOTOの皆さん、オーナーの谷さんには改めて感謝しています」

橋本竜馬
「実際に足を運んだことで、能登の現状を生で見ることができてよかったです。普段通る道が崩落したままだったり、日常的なところでまだまだ復旧していなくて、生活にまだ不便さがあることがわかりました。
今回のイベントは、自分たちが何をできるかを改めて考える機会になりました。これを継続していけるように、活動を続けていきたいと思います」

湊谷安玲久司朱
「今回、初めて88で復興支援活動を行いました。
メディアが報じているものだけではなく、改めて自分の目で実情を見るとそれまで全く見えていなかったんだなと考えさせられました。
ただ、子供達の楽しそうな姿を見られて本当に嬉しく思いましたし、改めて88 Basketballはこういった活動を継続的にしていかなければいけないなと感じました。
今後も微力かもしれませんが、88 Basketballは復興支援活動をしていきたいと思います」

橋本 竜馬の関連記事

Bリーグの関連記事