2023.11.14

B2滋賀レイクスがコンプライアンス違反を報告…選手契約書類の改ざん発覚し担当者を処分

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 B2西地区の滋賀レイクスは11月14日、過去に選手契約に関する書類を改ざんしていたことが判明し、当時の編成担当者だった八幡幸助アシスタントコーチ兼通訳との契約を解除したことを発表した。

 Bリーグでは新人選手と複数年契約を結ぶ際、2年目以降の契約にも年棒上限が規定されているが、滋賀はこれを把握しておらず、規定違反の金額で合意。その後、契約書面の作成業務にあたっていた八幡氏が規約違反の事実を認識したものの、クラブ内のスケジュールに間に合わせるため、規程に沿った内容に契約書を改ざんしてリーグへ提出。Bリーグ側からの指摘により、一連のコンプライアンス違反が明るみになったという。

 この件については、現在もBリーグが調査しているが、クラブ内での聞き取り調査の結果、「改ざんは八幡氏個人の判断」で行われていたとして、当時アシスタントゼネラルマネージャーを務めていた八幡氏との契約を解除することを決定。新たに根間洋一育成ダイレクターがトップチームアドバイザーを兼任、通訳の業務は多治美篤アシスタントコーチと近藤一穂アシスタントアスレティックトレーナーが兼任することになった。

 滋賀の原毅人代表取締役兼GMは「契約書の改ざんは一般の社会通念に照らしても深刻な信用毀損を招く許されざる行為であります。八幡氏はすでに編成業務からは外れているものの、契約関係の継続は困難との結論に至りました」と処分決定の理由について説明。

 また、「今回の一件を厳重に受け止め、滋賀レイクスでは全スタッフ・選手が滋賀を背負うクラブとしての誇りと規範意識を強く持てているかを見つめ直し、改めてクラブ運営に真摯に取り組んでまいります。引き続き、熱い応援の程よろしくお願い申し上げます」とクラブ公式サイトを通じてコメントした。

 なお、今回のコンプライアンス違反に関するBリーグによる制裁対象は「クラブ」となる予定。詳細な内容については、「選手の特定につながる恐れがあるため、公表を控えさせていただきます」としている。

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