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4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。
昨年はインターハイでベスト8、ウインターカップでは4位と好成績を収めた石川県の津幡高校。U17女子日本代表にも選出された中道玲夏もその躍進に貢献した1人で、センターとして時に高身長の留学生にも体を張ったプレーで対抗した。
180センチの高さと長い手足を活かしてインサイドで奮闘する中道だが、最大の魅力は走力を兼ね備えていること。そのため、試合では速攻にも積極的に絡み、速い展開から得点を奪える大型プレーヤーだ。他にもドライブや柔らかいシュートタッチのミドルシュートなど攻撃の幅は学年を経るごとに増えており、今年は津幡をけん引するエースとしての働きが昨年以上に期待されている。
「最上級生の私たちがもっと声を掛けてできるようにしたい」と、中道もエースとしての自覚があり、さらにその自覚を強くしたのは今年の1月末に行われた「平成30年度 第50回北信越高校新人バスケットボール選手権大会」の決勝だったという。
「あの時は前半で18点負けていたのですが、後半に自分が点数を取って勝つことができたので、そこからは自分が攻めて点数を入れて勝ちに行こうと強く思うようになりました」と中道。今年のチームは昨年と比べると平均身長はやや低くなる。それでも中道は留学生に対しても「少しでも1人で守れるようにしていきたいです」と決意を新たにしていた。
写真・文=田島早苗