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4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。
■女子注目選手(13)フェスターガード・ヤヤ・アマンドラ(3年/小林高校/宮崎県)
「今年は例年以上に選手層が厚いなと感じてます」と、指揮を執る前村かおりコーチも手応えを口にする小林高校。今年、キャプテンを担うのは1年生の頃から全国のコートに立っているフェスターガード・ヤヤ・アマンドラだ。
父はデンマーク、母はアフリカのマラウイ出身だが、日本で生まれ育ったヤヤ。ぱっちり二重の大きな目、ソバージュヘアをまとめてコート上でチームを引っ張る姿は、一度見たら忘れられない人も多いはずだ。
性格も明るく、ポイントガードとしても常にチームメートとコミュニケーションを図っており、「あまりネガティブな発言もなく、切り替えが上手い。それでいて向上心も強い。私が彼女から勉強させられているような人間性があります」と前村コーチに言わしめるほど、人を惹きつける魅力を持っている。
プレーに目を向ければ「まずは自分で行く」と1対1に自信があり、相手を切り裂いて得点を挙げ、チャンスも演出する攻撃型ガード。しかし「第49回全九州高等学校バスケットボール春季選手権大会」では、自ら仕掛ける分、ターンオーバーが目立つ場面もあり、そうなるとヤヤだけでなくチームとしてもリズムを崩してしまう点に課題を残した。
「今までは先輩に頼ってるとこがあったけど、(今年は)自分が引っ張らないといけない。ターンオーバーを減らして、基本はミスをせずに得点もパスもできるプレーヤーになりたいです」
高い身体能力とリーダーシップを兼ねそろえ、今後も成長が楽しみなヤヤ。頼れる元気印は、いつもチームの中心にいる。
文=小沼克年