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12月23日、武蔵野の森総合スポーツプラザにて「SoftBank ウインターカップ2019 令和元年度 第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が行われ、石川県代表の津幡高校が山口県代表の慶進高校と対戦した。
昨年のウインターカップでは4位入賞を果たした同校。しかし今年は、インターハイ石川県予選で鵬学園高校に敗れ、夏の全国切符を逃した。新チームとなって以降、初の全国大会となったこの日の初戦は、第1クォーターから20-8、前半を終えて35-15とディフェンスが機能。後半は点の取り合いとなったが、前半リードを守りきり最終スコア76-60で試合を制した。
「夏、インターハイに出られなかったということもあって、今年最初で最後の全国大会です。初戦は一番緊張するので硬さが見られたんですけど、それでも最後しっかり勝ちきったことは良かったなと思います。1つ試合を勝ちあがったことで明日につながると思いますし、3年生にとって今年は大変な思いでここまでやってきたので勝負にいってほしいです」
そう試合を振り返ったのは東山耕平コーチ。オフェンスでは昨年から主力を務める小山里華が17得点、中道玲夏が14得点、さらにはベンチスタートの福久あきな(いずれも3年)が21得点13リバウンドをマークし、バランス良く得点を重ねた。
「去年に引き続いてどこからもシュートは打てますし、決められる力もあると思います。中心になるのは小山と中道ですけど、そこだけではなく他の選手も十分力はあります」と、東山コーチは自信をのぞかせる。
悔しさを味わった夏以降は、一つひとつのシュート精度やディフェンス面を見つめ直し、強みである速い展開につなげることに重きを置いてきたという津幡。
「ウインターカップ予選も自分たちのスタイルを貫いてなんとか乗りきりました。去年のベスト4という成績がありますし、去年の3年生も今の子たちにそれを超えてほしいという願いをこめて気持ちを託してくれています。その気持ちを受け継いで一丸となってやるだけです」
明日の2回戦では新潟産業大学附属高校(新潟県)と対戦するが、チームの目標はその先であり“昨年超え”だ。「まだちょっとしたミスが多いですし、ふと気を抜いてリバウンドを取られている場面もありまりました。そこの集中力をもう一度見直して、臨まないといけないかなと思います」。
夏の悔しさをバネに、暴れろ津幡!!
文=小沼克年