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7月27日から8月1日にかけて香川県で行われる「令和4年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。熱戦が期待される夏の祭典の開幕を前に、バスケットボールキングでは大会で活躍が期待される注目選手をピックアップした。
「令和4年度 第69回近畿高等学校バスケットボール大会」(以下近畿大会)では決勝で逆転の末に優勝を飾った大阪薫英女学院高校(大阪府)。その逆転劇の主役ともいえる働きを見せたのが都野七海と熊谷のどか(3年生)だ。
どちらも158センチと高さはないものの、抜群のスピードとスタミナ、そしてテクニックを持つ選手。近畿大会決勝では、相手に襲い掛かるような激しいディフェンスに加え、後半には得意とする3ポイントシュートをさく裂させた。
U18女子日本代表候補でもある都野は、1年生の頃からチームの顔として全国大会でもその能力をいかんなく発揮。優れたドリブルテクニックや卓越したシュートで大きな存在感を放っている。現在はゲームキャプテンを務め、「昨年はインターハイ準優勝、ウインターカップも3位と優勝を逃しているので、今年こそはしっかり全国制覇できるように自分がチームを引っ張っていきたいです」と意気込む。
その都野が「チームをまとめるなど、私ができないことをたくさんできるし、プレー面でもコントロールがうまく、私が慌ててミスが多くなったときなどに点を取ったり、チームのみんなに指示を出したりしてくれるので頼りにしています」というのが熊谷だ。
チームキャプテンを担っている熊谷は、中学時代から全国区で活躍するなど、キャリア豊富な選手。試合の緊迫した場面でも冷静かつ堅実なプレーが特長で、3ポイントシュートは当たり出したら止まらないほど。
その熊谷は都野のことを「都野がいなかったら私はここまで成長できてなかったと思います。すごい選手が近くにいたことで自分の足りないところにちゃんと向き合って頑張ることができました」とコメント。都野からの刺激を受けながらここまで成長してきたとこれまでのことを振り返った。
熊谷もまた、都野と同じく高校最後となるインターハイに向けて思いを強くしている。
「私が得意なのは3ポイントシュートなので、そのシュートの確率を上げることと、ガードとしてディフェンスを頑張ること。みんなが攻め気を持ってできるようにゲームコントロールもしていきたいです」(熊谷)
文=田島早苗
写真=吉田孝光