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12月22日、「SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の代表者会議、開会式が行われ、福岡大学附属大濠高校(福岡県)の鍋田憲伸、桜花学園高校(愛知県)の横山智那美が優勝杯を返還。両選手は開会式後、メディアの囲み取材に応じた。
福大大濠でチームキャプテンを担う鍋田にとって、1年生でコートに立った2020年以来となる冬の全国舞台だ。2年生になると、2021年5月に右足の前十字靭帯を断裂し、復帰直後の3月に今度は左足の同箇所を断裂。「一度目に断裂した時にツラいとわかっていましたし、もう一度断裂した時は何も考えられない状況でした」。両親をはじめ、先生、スタッフ、チームメートなどに声を掛けてもらい、「もう一度みんなとバスケをしたいと思って、毎日のリハビリに励んでいました」と明かした。
離脱していた時期はコート外からチームを見守り、「気づいたことを常に伝えていました。コート内から見るのと、コート外から見るのは違うので」と、キャプテンとして振る舞った。10月から練習を再開し、対人練習に復帰したのはわずか「3週間前」。182センチのポイントガードは2年ぶりの大舞台に向けて、「(優勝カップを)返還しましたけど、また優勝カップをもらって福岡に帰りたいと思います」と連覇を誓った。
一方の桜花学園は「令和4年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」こそ優勝を逃したが、7戦全勝で「U18日清食品トップリーグ2022(女子)」の初代女王に輝いた。横山は「チーム力が高まってきて、全員が自信を持ってプレーできています」と現状を語り、「コミュニケーション不足な部分があったので、そこをウインターカップまで取り組んできました。明日は1試合目。硬いバスケットにならないように、桜花らしいバスケットをやろうと思っています」と、福島東稜高校(福島県)と対戦する23日の初戦に目を向けた。
数々の名選手を輩出した名門は40年連続40回目の出場で、開会式で連続出場校表彰を受けた。強さの秘訣を問うと、「ファンダメンタルがしっかりしているのが桜花学園。その積み上げが40回の出場だと思います。練習からそういったことを意識してやってきました」とコメント。4年連続25回目の優勝へ、「返還したカップをもう一度もらいたいという気持ち。明日からの試合をすごく楽しみにしています」と話した。
ウインターカップ2022は23日から29日にかけて東京体育館と大田区総合体育館を舞台に開催。2022年を締めくくる冬の祭典がいよいよ幕を開ける。