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『B MY HERO!』
4月になり新学期がスタート。新チームには新入生も正式に加わり、インターハイ予選に向けて本格的にチームの強化が進んでいるころだ。バスケットボールキングでは2023年に注目したい高校生ケイジャーをピックアップ。高校バスケ界をけん引するエース候補生を紹介する。
文・写真=田島早苗
京都精華学園高校(京都府)が昨年達成したインターハイとウインターカップでの初優勝において、欠かすことのできなかった存在が今春から3年生となった178センチの八木悠香だ。
ガードの堀内桜花(3年)とともに、京都精華学園中学時代からチームの中心を担い、高校でも1年生の頃からスターターとして活躍。2年生となった昨年は得点やリバウンドなどでチームの勝利に大きく貢献した。
また、昨年は6月に「FIBA U16 女子アジア選手権大会 ヨルダン 2022」、7月には「FIBA U17 女子バスケットボールワールドカップ ハンガリー 2022」に出場。U16アジア選手権では一試合平均が21.8分の出場で9.8得点3.8リバウンドをマークし、準優勝の原動力に。8位となったU17ワールドカップでは一試合平均27.5分の出場で12.0得点5.6リバウンドを記録し、中心となって日本を引っ張った。
幾多の国際大会を経験し、京都精華学園でも大きな存在感を示す八木。速攻にもからみ、ドライブからも得点を挙げるが、当たりに強く、リング下の密集した中からもシュートをねじ込む強さがある。また、中学時代から一緒にプレーしているセンターのディマロ ジェシカ ワリエビモ エレ(3年)との絶妙な合わせのプレーも注目で、ディフェンスやリバウンド、ルーズボールといった体を張ったプレーでもチームを盛り立てる。
ただ、今年に入ってからは、さらにプレーの幅を広げようとしており、3ポイントシュートにも挑戦中。「外回りのシュートは打つだけではなく、決めていかないと」と、2年連続の全国制覇に向けて本人も余念がない。
昨年、初めて全国優勝を達成し、今年は追う立場から追われる立場となった京都精華学園。日本一への道のりが険しいことを知っているからこそ、八木はこの先に向けての抱負を力強く語った。
「プレッシャーはあるけれど、そのプレッシャーをいい意味で自分たちのプラスに変えて。チームとしては、課題もあるし、まだまだといったところです。インターハイまでにもっとチームが一つになっていかないと勝てないなと思っています」