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4月になり新学期がスタート。新チームには新入生も正式に加わり、インターハイ予選に向けて本格的にチームの強化が進んでいるころだ。バスケットボールキングでは2023年に注目したい高校生ケイジャーをピックアップ。高校バスケ界をけん引するエース候補生を紹介する。
文・写真=田島早苗
京都精華学園高校(京都府)の堀内桜花(3年)は、今年の高校女子バスケットボール界において、最も注目のポイントガードといっても過言ではないだろう。
167センチの堀内は、京都精華学園中学時代から全国大会で活躍。高校に進学後も、1年生からスターターとして全国大会に出場し、その年はインターハイでベスト4、ウインターカップでは準優勝に輝いた。スーパールーキーとして高校のステージでもいかんなく実力を発揮すると、翌年の2年次では悲願の全国優勝を達成。それもインターハイ、ウインターカップと、2大会を制した。
相手の裏をかくようなスルーパスにノールックパスなど、パスで魅せるガード。それだけではなく、ドライブから積極的に切り込み、チャンスがあれば自らも得点を挙げていく。さらには、昨年のウインターカップ決勝で17本をマークしたように、リバウンドにも果敢に飛び込む。ウインターカップ決勝では9得点17リバウンド8アシストとトリプルダブルまであと一歩だったが、今年はダブルダブルはもちろんのこと、大きな大会でのトリプルダブルも期待されるマルチプレーヤーだ。
また、新チームではキャプテンに就任。中学校時代にもキャプテンを担っていたため、経験こそあるが、全国大会連覇がかかる高校のチームにおいては、背負う責任も大きくなるだろう。
それを受け止めたうえで、「1年生の頃から試合に出してもらっていたので、そういったところでもチームをまとめないといけないと感じています」と堀内は言う。昨年の2冠獲得はあくまでも先輩たちのおかげという堀内は、「それを受け継いでいかないといけない」と、気を引き締める。
チームは2月に行われた「第33回近畿高等学校バスケットボール新人大会」を制し、ここまで公式戦では負けなし。その近畿新人大会でも圧倒的な強さを見せた。
初めて全国制覇を達成した昨年を経て、連覇を目指す今年。堀内は、並々ならぬ思いで高校最後の1年間に挑む。