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7月26日、「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」の女子2回戦が行われ、シード校が登場した。
2年ぶりの優勝を目指す桜花学園高校(愛知県)は第1試合に登場。盛岡白百合学園高校(岩手県)と対戦した。
試合は、出だしから桜花学園が先行。深津唯生(2年)、福王怜奈(3年)らの得点で開始約2分半で12-0とする。その後も攻撃の手を緩めず、前半を終えて65-27と大量リードすると、白石弥桜(2年)の20得点などバックアップメンバーも奮起し、130-55で快勝した。
「(大会の)入りとしては良かったのではないかなと思います。この雰囲気に早く慣れてほしかったので、(早い段階から)選手をたくさん起用していくことは伝えていました。第1クォーターで選手みんなが雰囲気を感じ、息を上げて、気持ちも上がった中で本来のプレーができたと思います」と、長門明日香コーチは試合を振り返る。
それと同時に、「ディフェンスリバウンドのところが気になりました。リバウンドの動き出しが相手の方が早かったので、(この先の試合で)大きな選手のいるチームが相手だと、今日のようにはいかないと思うので、そこは修正したいですね」と、コメントした。
同じく井上眞一アシスタントコーチも「ディフェンスが甘い。3ポイントシュートがメインのチームに3ポイントシュートを打たれていた」と発しており、優勝に向けてぬかりはない。
「私は緊張しないタイプですが、周りの選手が緊張していたので、『楽しく笑顔で、しっかりやろう』という声掛けをしました。最初はみんな堅かったけれど、途中から緊張もほぐれてできたかなと思います」とは、エースの役割を担う田中こころ。試合は全員出場。8アシストをマークした田中以外は全員が得点を挙げ、リバウンドでも相手の23本に対して桜花学園は53本と圧倒した。
それでも、田中も「センターだけではなくてガードももっと走らないといけない。ディフェンスからブレイクが自分たちのスタイルなので、それを(試合の)最後まで継続してやれるようにしたいです」と、先を見据えた。
今回のエントリーメンバーにはU16女子日本代表として「FIBA U16女子アジア選手権大会 2022」(7月)を戦った選手たちも名を連ねる。「経験を積んで帰ってきてくれて、みんなにいい影響を与えてくれていると思います」と、田中は言う。
大会前の練習でも「どんどんと雰囲気が良くなり、日本一に向かって全員で上がってきている」(田中)という桜花学園。次戦の3回戦は慶誠(熊本県)と対戦する。
取材・文=田島早苗
写真=伊藤大允