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バスケどころ、福岡市で開催される「令和6年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」が8月4日に開幕。北部九州インターハイで大会を盛り上げる有力チームを紹介していく。
文=小沼克年
2年連続で県予選と九州大会を制し、精華女子高校はいい雰囲気で地元福岡でのインターハイに臨めそうだ。
6月に行われた東海大学付属福岡高校との県予選最終戦と、 小林高校(宮崎県)と対戦した九州大会の決勝戦はいずれも4点差で決着がついた。勝負どころを逃さず、どちらに転ぶかわからない接戦をものにできるチームの強さについて、大上晴司コーチはこう自信をのぞかせる。
「今の3年生はバスケットをよく理解していて、苦しい時でも自分たちで修正できる力があります。言いたいことを言い合える集団ですし、私が何かを言う前に自分たちでいろんなコミュニケーションを取りながら試合にアジャストしていくことができる。その点に関しては今までのチームで一番だと思っています」
指揮官が言うように、今年の精華女子は3年生が主体。昨年からスタメンを務めるのはキャプテンの清藤優衣、内外でプレーできる下川蒼乃、シュート力を持ち味とするガードの米森奈々心だ。ポイントガードの中釜光来も昨年からプレータイムを得ており、経験のある最上級生たちの息の合ったプレー、バスケットIQの高さを生かして主導権を握る。
2年連続の出場となる今大会は第4シードから登場。チームには留学生のアキンデーレ タイウォ・イダヤット(2年)も所属しているが、昨年からケガのため戦列を離れているため出場は不透明。現状では決して高さのあるチーム構成ではない。最大5試合を戦い抜くためには、攻防においてインテンシティの高いプレーをいかに続けられるかがポイントだと指揮官は言う。
「40分間の中で、どうしても疲れてくる時間帯があります。ディフェンスのスイッチが遅れたり、ルーズボール争いで負けてしまったりすることがありますので、そういった一つひとつプレーの強度を落とさないゲームができるようにチームを仕上げていきたいなと思います」
前回大会のベスト8進出は通過点に過ぎない。精華女子は平面の強さと地元の大声援を武器に、全国ベスト4、その先の日本一を見据える。