千葉県船橋市で『DREAM HOOP PROJECT』開催…“夢”を改めて語ったトップアスリートたちも様々な気づきを得る

[写真]＝原田健太

バスケットボールキング編集部

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　1月17日、船橋市立小室中学校で日本生命保険相互会社主催の『DREAM HOOP PROJECT』が開催された。世界を舞台に戦ってきたバスケットボールのトップ選手たちが直接学校に訪問し、バスケ体験会と夢をテーマにした特別授業『夢授業』を開催。授業では選手自身のこれまでの経験を伝えることを通じ、「夢や目標を持つことの大切さ」や「自身の将来を考えるきっかけづくり」につなげていくプロジェクトだ。

　今回は、群馬クレインサンダーズの八村阿蓮、車いすバスケットボール選手の香西宏昭（NO EXCUSE）、丸山弘毅（神奈川VANGUARDS）、そして元女子バスケットボール日本代表で、現在はバスケットボールの解説者やリポーターをはじめ、多くのメディアで活躍する中川聴乃さんが参加。小室中の1、2年生はトップアスリートとの貴重な時間を共有した。

今回の講師陣、左から丸山弘毅、香西宏昭、八村阿蓮、中川聴乃 [写真]＝原田健太

　バスケ体験会ではクラスの男女ごとに分かれ、遊びながらバスケットボールの基礎が学べるメニューに挑戦。メニューには選手も参加して、体育館のフロアいっぱいを使いバスケットボールに親しんだ。また今回、参加者が実際に車いすを操作するメニューも実施。最初に車いすの操作方法を教わり、車いすからシュートを放つことにも挑戦した。体験会の最後には車いすに乗っている生徒たちを交えたドリブルによるリレーも開催。フロアは歓声に包まれた。

[写真]＝原田健太

　夢授業では、冒頭、講師が夢を見つけたきっかけについてトーク。その後、プリントが配られ、すでに夢を持っている生徒はその夢を見つけたきっかけなどを記入。講師は、4人1組のグループに分かれた生徒たちの席を回って、夢中になっているものや好きなことをヒントに夢を見つけるアドバイスを行った。

[写真]＝原田健太

　次に講師が夢に近づくためのプロセスをトーク。トップアスリートといえども順風満帆の現役生活を送ってきてわけではなかった経験などが話され、夢を実現するためには何が必要なのかをアドバイスした。実際に、丸山はまだ夢を実現していない。「東京パラリンピックに出場するのが夢でしたが最後に代表に選ばれませんでした。昨年行われたパリパラリンピックでは予選に敗れて出場できず。でも、今は2028年に開催されるロサンゼルスパラリンピックに出場できるように頑張っています」と、夢の実現のために、今、何をしているのかを生徒たちに語った。

　最後には夢実現のためのロードマップを作成し、生徒の代表がそれを発表して授業は終了。講師自身、現在の夢について語り、それに向けてどのように取り組んでいるかを話し、そして、生徒に向けてメッセージを送って授業は終了した。

　イベント後、4人がメディアの取材に応じ、DREAM HOOP PROJECT参加の感想を口にした。

[写真]＝原田健太

「小・中学校のころにはトップアスリートと触れ合う機会がなかったので、うらやましく思いました。僕は高校のときにプロのバスケットボール選手として成功したいという夢を抱いて、それがあったからこそウインターカップにも優勝できたと思っています。今日参加して、みんなの夢になれるように頑張らなければと思いましたし、僕にとってもいい経験になりました」（八村）

「夢授業で印象的だったのが海外に行ってみたいという夢を持った生徒さんが多かったことです。現在、世界的に活躍している日本のアスリートが多いですし、その活躍を目にすることで視野が広がっているのだと思いました。世界に羽ばたくことで、それが日本でも生かされるようになるので、そのような取り組みに少しでも貢献できればと感じました」（中川）

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「僕も小・中学校や高校の途中まで夢や“これが目標”というものを持っていませんでした。ただ、大人に向かっていく過程でこれをやりたいという夢が必ず作れるようになるし、それが目標になっていきます。それにトライすることで別の夢ができることもあると思いますが、夢ややりたいことが増えることは悪いことではありません。何事にもチャレンジして、それに向かって頑張ってほしいなと思います」（丸山）

「一番に感じたのは皆さんが元気だったこと。それもあり楽しい時間を一緒に過ごすことができました。こういう場でしっかりと発言できる生徒さんも多く、僕が学生のころはそれができなかったので、すごくかっこいいなと。また、夢授業を通して、自分自身のことを振り返る、いいきっかけにもなりましたし、夢や目標がある人たちは、それに向かって思い切って前進していってほしいと思います」（香西）