2022.06.21

日本代表のホーバスHC、直前合宿に手応え「スムーズにいっている。すごくいい」

7月のアジア地区予選Window3に向けて合宿を実施している男子日本代表 [写真]=伊藤 大允
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 6月21日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window3に向けて15日から直前合宿を実施している男子日本代表トム・ホーバスヘッドコーチがオンライン会見に応じた。

 今回の合宿には“ラージリスト”と言われる日本代表候補選手42名の中から21名が招集され、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2021-22」でベスト4に残ったチームの選手はコンディションなどを考慮し、テーブス海宇都宮ブレックス)、コー・フリッピン琉球ゴールデンキングス)、藤井祐眞川崎ブレイブサンダース)の3名のみが選出。また、6日から12日にかけて実施したディベッロプメントキャンプにも参加した吉井裕鷹アルバルク東京)、川真田紘也滋賀レイクスターズ)、小酒部泰暉(A東京)、テーブス、井上宗一郎サンロッカーズ渋谷)、富永啓生(ネブラスカ大学)、河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)が引き続きメンバーに入った。

「この合宿は、思ったよりいい感じです。Bリーグのシーズンが終わってから少し休んだので、調子がどうなのかなと思っていました。大半の選手がいい準備をしてきました。ディベッロプメントキャンプに参加した選手もこのキャンプに入れていますが、スムーズにいっています。すごくいい感じです」

 合宿に参加していないものの、予備登録選手に入った渡邊雄太(トロント・ラプターズ)について「Window3(での招集)はない」と断言。7月12日から24日にかけて開催される「FIBAアジアカップ2022」では「来る可能性がある」といい、「合宿前に雄太と会い、彼はすごく気持ちが強いなと。スケジュールが合えば、一緒にやりたいですし、楽しみです」と明かした。

 指揮官が求める3ポイントシュートに話が及ぶと、「このWindowでできるかわからないけど、40パーセント近くの成功率が必要だと思います。そこが日本のカギ」とコメント。ホーバスHCが指揮を執った女子日本代表は、3ポイントシュートを最大の武器に「東京2020オリンピック」で銀メダルを獲得した。「女子のように40パーセント近くまでいけば、相手は関係なくチャンスがあります」。Window3までの4試合では成功率26.3パーセントにとどまっており、「全然足りないです。今はシューターを探しています。ただ、上がると思います」と今後への期待を寄せた。

 7月1日に対戦するオーストラリア代表はマシュー・デラベドバ(メルボルン・ユナイテッド)、ソン・メイカー(ロングアイランド・ネッツ)といったNBA経験者もメンバーに名を連ねている。「強くて、経験があり、身長もあるので、ハーフコートゲームになると良くない。もう少しフルコートプレッシャー、スティールを狙うなどして、相手のリズムを崩したいです。そういう意味では、そういったことをできる選手がWindow2より集まったので、もう少しできるかなと思っています」と、ディフェンス面でのキーポイントを語った。

 また、張本天傑名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、吉井、テーブスの3選手を取り上げ、ディフェンス面の働きを評価。「張本はフルコートでのトラッピングのタイミング、フィジカルのディフェンスもよくできます。吉井もかなり強いフィジカルディフェンダーで、面白い選手。テーブスもいい仕事をやっています。彼は身長があって、力もあるポイントガード。楽しみですし、経験させたいと思っています」と話した。

「若い選手がすごくステップアップした。いい合宿をやれています」。敵地オーストラリアでの2試合に向け、手応えのある日々を送っているようだ。

指揮官は若手の成長を感じているようだ

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