2022.06.21

U16日本代表を“世界”へ導いた指揮官「彼らの将来のためにも、たくさんの国際経験を…」

U16日本代表を率いたマルチネスHCが大会を総括[写真]=fiba.com
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 6月20日、カタールで行われていた「FIBA U16アジア選手権大会」が閉幕した。U16男子日本代表は惜しくも決勝でオーストラリアに敗れたものの、同大会で史上最高の準優勝を果たした。

 今大会では、主軸としてチームをけん引した川島悠翔(福岡大学附属大濠高校2年)がMVPと得点王、大会ベスト5を同時受賞。世界の舞台に通用するところを見せつけた。また、司令塔を務めた石口直(東海大学付属諏訪高校3年)もベスト5の一員に選ばれるなど、輝かしい功績を残した。

 大会後にインタビューに応じたアレハンドロ・マルチネスヘッドコーチ「この銀メダルというのは、日本のバスケットボール、選手たち、スタッフ陣、そしてJBAとしても非常に価値のあるメダルだった」と大会を総括。日本バスケの歴史を塗り替えたことを誇りに感じていた。

 その一方で、中国やスペインでの指導経験もある同氏は、今大会の経験を通して日本のユース年代の選手についても言及。スペインでは「もっと戦術的な要素が含まれるバスケットをしている」という指揮官は、「スペインの選手はおそらく日本選手よりも少し若い世代の時から、戦術的なことを学ぶ機会がある」と、日本との“育成方針”の違いを指摘した。

 さらに、中国には「より背の高い選手、ウィングスパンの長い選手がたくさんいる」とマルチネスHCは言うが、「スピードの面や、シュートは日本の選手の方が上手だと感じている」ともコメント。この大会での戦いぶりに好材料を見出していた。

 また、同氏は来たるU17ワールドカップにも言及。世界の強豪国と対戦することになるが、「もちろんタフな戦いになるということは十分わかっていて、そのなかでやはり僕たちのがやらなきゃいけないことは、まずその場を楽しむこと」であると語った。

「彼らの将来のために、たくさんの国際経験を積み上げていくことが大事になってくると思います」と、世界との戦いを見据えた。

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