2022.06.21

5人制で日本代表入りを目指す富永啓生「3ポイントを50%の確率で決めるのが目標」

3人制でオリンピックを経験した富永が、5人制のワールドカップ予選に向けて合宿に励んでいる [写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」のWindow3へ向けた男子日本代表の合宿に参加している富永啓生(ネブラスカ大学)が21日、オンライン会見に応じた。

 昨夏の東京オリンピックに3x3日本代表として出場した富永は、6日から12日にかけて行われた若手Bリーガー中心のディベロップメントキャンプを経て、今回の5人制日本代表メンバーに選出された。合宿では「レベルが高く、毎日成長できている」と手応えを感じている様子。「フィジカルなどは3人制で鍛えられた部分であり、それは5人制にも受け継いでできている」とオリンピックでの経験を生かしていく考えだ。

 東京オリンピックで女子日本代表を銀メダルへ導き、2021年9月に男子日本代表の指揮官に就任したトム・ホーバスヘッドコーチは、3ポイントシュートを主体としたオフェンスを掲げる。だが、Window3までの4試合では3ポイント成功率が26.3パーセントに留まっており、「今はシューターを探している段階」とホーバスHCは頭を悩ませている。

 そこで、富永に白羽の矢が立てられた。東京オリンピックではアウトサイドシュートから多くの得点を奪ったうえ、所属するネブラスカ大ではシューターとして起用されている。富永は「3ポイントは50パーセントの確率で決めるのが目標」と言い放ち、そのうえで「普段はアメリカでプレーしているので、高さの部分で自分は慣れがあると思っていて。そこ(高さ)に対する自信はあります。背が高い相手選手ならスピードで抜けますし、3ポイントラインの外から打つ準備もできています」と、強豪オーストラリア代表との試合に向けて自信をのぞかせた。

 今後、日本代表は「FIBAアジアカップ2022」や、開催国枠として出場権を獲得している3カ国共催のワールドカップなど主要大会に参戦するが、富永の目標は2024年のパリオリンピックに5人制で出場することだという。「ずっと5人制で出られたらという気持ちが強いです」と語る若きシューターは、まずは合宿で指揮官にアピールし、メンバー入りと代表定着を目指す。

高校卒業後にアメリカへ渡り経験を積む富永

男子日本代表の関連記事