2022.07.14

「18本のスティールは最高だった」…ホーバスHCはアジア杯初戦でディフェンスに手応え

トム・ホーバスHCがカザフスタン戦を振り返った[写真]=fiba.com
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 男子日本代表は13日、「FIBAアジアカップ2022」のグループステージ初戦でカザフスタン代表と対戦し、100-68で大勝を収めた。

 トム・ホーバスヘッドコーチ就任後初の国際大会に臨んだ日本。前半は相手に高確率でアウトサイドシュートを沈められ、45-48とビハインドを背負って試合を折り返した。

 だが、第3クォーター早々に逆転すると、その後河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)や富永啓生(ネブラスカ大学)ら若手が活躍し、主導権を握ることに成功。結局後半だけで55得点を奪った日本が100点ゲームで初戦をモノにした。

 ホーバスHCは試合から一夜明け、記者会見に出席。「カザフスタン戦はいいところと悪いところが両方出た。出だしは良くなくディフェンスが足りなかった」と悔いたが、「後半はしっかりアジャストし、自分たちのバスケットをしてくれた。リバウンドを取ってトランジションを出すことができた」と選手をねぎらった。

 今大会のテーマを「しっかりリバウンドを取り、ハードなディフェンスができ、そして走る。さらに、3ポイントシュートを確率良く決めるといった我々が目指すスタイルを確立すること」と語るホーバスHC。カザフスタン戦では相手を14本上回る49本のリバウンドを奪取したうえ、18スティールを記録し、ディフェンス面で大きな成果を得たが、「(18本のスティールは)最高だった。これまで足りなかった部分に集中し、しっかりとプレーしてくれた」と称賛した。

 この試合では河村が8得点8アシストに加え、体を張ったディフェンスで2スティールを挙げるなど攻防にわたって活躍。ホーバスHCは河村の活躍が「ターニングポイントになった」と褒め称え、「経験のある選手たちが若い選手のプレーを見て、みんなのモチベーションもエナジーもすごく上がっていった」と語った。

 日本は15日にFIBAランキング83位のシリア代表と対戦する。同38位の日本としては格下との戦いとなるが、「自分たちのバスケットをやれば勝てる自信がある」と自信をのぞかせた。

 

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