2022.07.14
FIBAアジアカップ2022に参加中の日本代表が、グループリーグ2戦目で戦うのがシリアだ。グループCの中ではFIBAランキングが一番低い83位。それもそのはずで、近年のアジアカップでは2013、2015年大会は不出場。安定した力がないため毎回出場することができず、下位に低迷している。
日本と過去の対戦は3試合で2勝1敗。対戦のすべてがアジアカップであり、1999年、2001年、2011年大会で対戦している。1999年大会は78-58、2011年大会は77-55で勝利。2001年大会は65-75で敗戦している。
アジアカップ本戦にはなかなか出場してこないシリアだが、今回のアジアカップ予選では奮闘して出場権を獲得した。近年、実力が急落しているサウジアラビアやカタールといった中東勢に1勝1敗。そして、2020年11月に行われたイラン戦で77-70と大金星をあげて大きく前進。トータル3勝3敗の成績をあげ、イランに次ぐグループ2位となってアジアカップのチケットをつかんだ。
しかし、7月上旬に1次ラウンドが終了したワールドカップ予選では、カザフスタンに2敗、イランに2敗、バーレーンに1勝1敗となり、1勝5敗の成績で1次ラウンド敗退が決定している。
だが、この選手は13日に行われたイランとの初戦を欠場している。12名のロスターには入っているものの会場には来ておらず、11名で戦っていた。試合後、ハビエル・フアレスHCによれば、「(Window3以降にアメリカに帰国しており)アミールはアメリカからインドネシアへのフライトに乗り遅れた」と明かされ、この行動については理解できない様子を示していた。今後、チームに合流するかどうかは明言されず、「重要なのは今コートで戦っている選手たちであり、グループCで少なくとも1勝すること」と語っている。ヒントンが日本戦に出場するか否かが大きなポイントとなるが、チーム状態が正常でないことは伝わってきた。
初戦のイラン戦ではゾーンやボックス&ワンなどさまざまなディフェンスを仕掛けていたが、イランにはかわされていた。シリア戦を前にホーバスHCは「ディフェンスからリバウンドを取って速いペースを作る日本のバスケをちゃんとやれば(勝つ)自信はあります」と語る。中東独特の粗さがあるためやりにくさはあるが、ディフェンス強度はそこまで高くはない。しっかりアジャストして確実に1勝をもぎ取りたい相手だ。
文=小永吉陽子
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