2023.08.04

第3Qに失速した日本がニュージーランドに敗戦…ワールドカップ前の強化試合は残り3戦

先発で出場した河村勇輝 [写真]=伊藤大允
バスケ情報専門サイト

 8月4日にオープンハウスアリーナ太田で「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023 太田大会」が行われ、男子日本代表(FIBAランキング36位)がニュージーランド代表(同26位)と対戦した。

 渡邊雄太(フェニックス・サンズ)とジョシュ・ホーキンソンサンロッカーズ渋谷)を欠く日本は、第1戦からスタメン3人を変更。井上宗一郎越谷アルファーズ)と渡邉飛勇琉球ゴールデンキングス)が引き続き先発に名を連ね、富樫勇樹千葉ジェッツ)、富永啓生(ネブラスカ大学)、吉井裕鷹アルバルク東京)に代わって河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)、須田侑太郎名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、馬場雄大が起用された。

 試合開始から0-7のランを献上したものの、馬場と河村が積極的な仕掛けから“3点プレー”を成功。開始4分22秒に8-10と2点差まで迫った。川真田紘也滋賀レイクス)をはじめ、西田優大シーホース三河)や原修太(千葉J)などベンチメンバーも出場。終盤に比江島慎宇都宮ブレックス)と富樫が3ポイントシュートを沈め、17-21と4点差で最初の10分間を終えた。

 第2クォーター序盤は207センチの渡邉がブロック、リバウンドとゴール下で存在感を発揮。攻めては比江島が自身2本目の3ポイントなどでアピールした。吉井も続き、第2クォーター残り3分42秒に33-35。井上の長距離砲などがありながらリードを奪えず、逆に点差を広げられ、41-50と9点差でハーフタイムを迎えた。

限られたプレータイムでアピールに成功した比江島慎 [写真]=伊藤大允

 前半同様、第3クォーターも0-8のランと相手のリズムでスタート。相手のターンオーバーを誘う場面もあったが、開始3分22秒に43-61とリードを広げられた。ファウルもかさむ展開で、残り3分25秒に47-67と20点差。10分間でわずか13得点しか挙げられず、54-75で第4クォーターを迎えた。

 勝負の第4クォーターは開始早々に金近廉(千葉J)、西田の連続得点で5-0のランに成功し、原のドライブなどで食らいついたものの、試合終了残り4分4秒の時点で69-88。最後までリードを奪えず、最終スコア75-94で敗れ、ニュージーランドとの2試合は1勝1敗に終わった。

 比江島がチーム最多12得点を挙げたほか、吉井が11得点、富樫と河村がともに10得点をマーク。チーム全体のリバウンド数で21-45と差をつけられ、3ポイント成功率も22.9パーセントにとどまった。

 日本は今後、アンゴラ代表(同41位)、フランス代表(同5位)、スロベニア代表(同7位)との「SoftBank CUP 2023(東京大会) バスケットボール男子日本代表国際強化試合」をこなし、25日開幕の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」に挑む。

■日本代表国際強化試合2023太田大会
<8月4日 オープンハウスアリーナ太田>
日本 75-94 ニュージーランド
JPN|17|24|13|21|=75
NZL|21|29|25|19|=94

男子日本代表の関連記事