2023.08.20
8月2日、「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023 太田大会」がオープンハウスアリーナ太田(群馬県)で行われ、ワールドカップを目前に控える男子日本代表(FIBAランキング36位)は、79-72でニュージーランド代表(同26位)に勝利。試合後、富永啓生がメディアの取材に応じた。
スターターとして起用された富永は、第1クォーターに5得点、第3クォーターに3ポイント2本を含む8得点を挙げ、チーム最多の13得点をマーク。持ち前の長距離砲のみならず、スティールからの速攻も見せるなど、要所でポイントゲッターとして輝きを放った。
1勝1敗だった韓国遠征以来の実戦で“格上”相手に逆転勝ちを収め、富永は「違うタイプのチームではありましたけど、自分たちのやることは変わらないですし、フィジカルで負けていたらどうにもならないので。出だしは上手くいかなかった部分もありましたけど、試合を通して自分たちのやりたいことはできたんじゃないかなと思います」とニュージーランド戦を振り返った。
3ポイント7本中3本成功という内容だった自身のシュートについては、「本調子とはまだ言えないですけど、それなりに大事なところで決められたので、このまま続けていきたいと思います」とコメント。また、「3ポイントだけじゃないところも見せていかないと、ここから先はなかなか通用していかないと思うので。3ポイントと2ポイントの比率というところもちょっと意識してやっていました」と、ワールドカップ本番を見据え、個人的にテーマを掲げて試合に臨んでいたことも明かした。
この試合では脚のケガで調整が遅れていた河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)が約2カ月ぶりに実戦復帰。1点ビハインドの第3クォーター残り7分30秒の場面では、河村のアシストから富永の逆転3ポイントが生まれる場面もあった。
高校時代に初めて一緒にプレーした際には、1学年下の河村が持つ視野の広さとパスの精度に衝撃を受けたという富永。あらためて「本当にすごく良いポイントガード」と河村の存在に言及し、「一緒に出ているときは自分のことをずっと見てくれている感じなので。河村と一緒に出たときはシュートも打ちやすいですし、アテンプトも増えます。とても良かったと思います」と河村との共演に手応えを感じている様子だった。
試合となれば逞しくチームを引っ張る2人も、コート外ではちょっかいを出しあう若者。合宿期間中にイタズラを仕掛けられたという富永は「僕も子どもですけど、それ以下の子どもですよ(笑)」と河村の“裏の顔”を明かす。オンもオフも2001年生まれコンビ(※富永は早生まれ)のコミュニケーションは十分。ワールドカップへ向けて、2人のホットラインに注目だ。
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