2023.08.14
8月4日、「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023 太田大会」第2戦が行われ、男子日本代表は男子ニュージーランド代表と対戦した。
第1戦を79ー72と勝利した日本だったが、この試合では序盤からニュージーランドに先行を許す展開に。41ー50と9点ビハインドで迎えた後半は、アグレッシブなディフェンスから反撃を試みたものの、追いつくことはできずに75ー94で敗れた。
「第4クォーターから少しずつ自分たちのディフェンスが戻ってきたのですが、第1クォーターから第3クォーターまではディフェンスがソフトだったと思います。ニュージーランドは第1戦とは違いフィジカルに戦ってきて、そこでチーム全体として受け身になってしまいました。ニュージーランドがやってきたことを僕たちが本当はやらないといけなかったと思います」
このように試合を振り返ったのは第2戦でスターターのポイントガードを務めたのが河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)。試合開始約3分前にトム・ホーバスヘッドコーチからスターターを伝えられたという河村は、「(チームの)エナジーが足りないというのは言われていたことだったので、そのときに直接言われたわけではないですがエナジーの部分を出してほしいのかなと感じました。それと、ここ何試合か第1クォーターの入りが良くないというところで起用されたのかなとも思いました」と、先発出場の理由についてこのように語った。だからこそ、試合後は「ゲームコントロールやエナジーを持ってくることなど、期待に応えられなかったことはすごく悔しいです」とも発した。
第2戦ではニュージーランドが河村に対してボールを持たせないようなディフェンスを施してきた。「2番や3番ポジションの選手にボールを運ばせて、ゲームコントロールを少しずつ変えさせていくというのが(相手の)プランだったと思います。そこでもっと僕がしっかりボールをもらいにいってゲームを作るべきだったと思うし、そこのボール運びでの時間やコールをうまくできなかった部分は、ハーフコートでのオフェンスのエクスキューション(遂行)のミスにつながったと感じます」と、河村は冷静にそこでの反省点を挙げた。
体も試合勘も「まだまだ」という河村。「改善点もあるし、実戦が増えれば増えるほど自分の中でやれることも増え、もっとできることもあるだろうなという感覚は強いです」と、若き司令塔は8月15日から始まる国際強化試合、そしてその先に続くワールドカップをしっかりと見据えていた。
文=田島早苗
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