2023.08.08
7月30日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」へ向けた直前合宿を行なっている男子日本代表(FIBAランキング36位)が公開練習を実施。代表候補選手たちは、それぞれ取材に応じた。
ケガの影響で調整が遅れていた河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)は、「韓国戦に向けても準備はしていたのですが、トム(・ホーバスヘッドコーチ)さんやトレーナーさんの判断で、あと1週間は様子を見ようとなりました。その期間でいい準備ができましたし、ケガ前の100パーセントでバスケットができる状態に戻っていると思います」と、回復の経緯を語り、元気な姿を見せた。
河村が調整中の期間、日本はチャイニーズ・タイペイ、韓国との強化試合を終えた。「韓国遠征では2戦目にしっかり勝ち切ることができて、外からチームの成長を感じていました。僕もその成長に乗り遅れないように頑張らないといけないなと身が引き締まります」と語る河村は、自身の強みであるアグレッシブなオールコートディフェンスや、相手ディフェンスをかきまわすペイントアタックをチームにプラスしたいと話す。
「トムさんはスティールを増やしたいとずっと言ってますし、そこも僕の役割の一つだと思います。ただそれだけではなく、相手ポイントガードにプレッシャーをかけることによって、全体的なゲームの流れを少しずつ日本に持って行くことが僕のディフェンスの強みだと思うので、スタッツには見えない部分もやっていきたいです」
今回の合宿から渡邊雄太(フェニックス・サンズ)が代表に合流したが、河村は「チームの雰囲気が一段と良くなった」と語る。「雄太さんのリーダーの素質により、絶対勝たないといけないという雰囲気がチーム全体に伝わってきていると思います。これからニュージーランドやヨーロッパの強豪国と戦う中で、緊張感や危機感を持ちながら内容の濃い練習ができています」。
渡邊の合流により、一番変化があった部分は、“一つのミスに対する意識”だと言う河村は、「雄太さんが入ってきてから、ミスに対しての対応や、雰囲気が全く違います。NBAでプレーされて、世界大会を何回も経験されているからこその言葉や雰囲気だと思うので、それは僕たちが組み取らないといけないです」と、より一層高い意識で練習に取り組むことができているようだ。
いよいよワールドカップ本戦が迫り、メンバーも15名に絞られた。落選した選手たちの思いも背負って戦うと語る河村は、「日本開催でたくさんの方が注目されている大会なので、やはり結果を出さないといけない。このタイミングは絶対に逃がしちゃいけないと誰しもが感じていると思うし、今後のバスケットの発展のためにもこのワールドカップは絶対勝たないといけないです」と力強く語った。
男子日本代表は8月2日と4日にそれぞれニュージーランド、15日にアンゴラ、17日にフランス、19日にスロベニア代表と強化試合を行い、8月25日に開幕するワールドカップへ挑む。
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